コロナ禍における
「ガクチカ」準備のポイントは?
学生にとって最も残念なのは「コロナ禍だから仕方ない」と思考停止に陥ることだ。ビジネスでは計画通りに物事が進まなかったり、想定外のトラブルが起きたりするのは当たり前。そこからが本当の勝負で対応力が問われる。
その意味でもESの準備は、自分の意識を「学生モード」から「社会人モード」に切り替えるよい機会であると考えよう。
もともと「ガクチカ」には部活動やアルバイトなどのエピソードを書く人が多いが、これから注目されるのはむしろ学業への取り組みなどだろう。
繰り返しになるが、多くの企業が求めているのは華麗なエピソードを持つ人材ではなく、当たり前のことをコツコツやれる人材だ。
華麗なエピソードが悪いわけではないが、その場合も「なぜ取り組んだのか」「どんな工夫や努力をしたのか」を論理的に説明できるかがポイントとなる。
下の図は、ガクチカを準備する際のポイントを分かりやすくまとめたものだ。
自分のエピソードを
詳しく書き出そう
まずは、自己分析やエピソードをできるだけ詳しく書き出すことをお勧めする。ロングバージョンを用意し、それを指定された文字数などの条件に応じて短くアレンジしていくのだ。面接で深掘りの質問をされたときの対策にもなる。数字を使って具体的に表現することも大事だ。「頑張った」と書くだけではイメージが湧かない。
ガクチカとは企業とのコミュニケーションであることを、学生も親も肝に銘じておこう。