我究を進めるプロセスと
「我究図」の作成方法
我究図は、生い立ちから現在までの経緯・経験、そこから描く「やりたいこと」「なりたい自分」の未来像という構造から成り立ちます(下記の図1参照)。
まず初めに我究の「3つの切り口」である「Being」「Having」「Giving」を書き出します(下記の図2参照)。これらは未来の自分を語る要素であり、次に、ここにひも付く過去から現在までの経緯や経験を抽出して図の中にプロットします。
さらに、現在を起点として「3つの切り口」を実現するプロセスを想像し、未来の時間軸に当てはめていきます。
具体的には、(1)自分と深く向き合う心の準備として、過去の経験の棚卸しをします<括弧の数字は、図表内の丸囲み数字に対応。以下同>。子どもの頃のアルバムなどを見ながら、親子・兄弟の関係、エピソードを思い出してみるのもいいでしょう。
(2)自分の良いところ、悪いところを直視して信頼できる第三者に話してください。特に、自分の恥ずかしい部分を親や友人に話すのは気が引けるかもしれません。しかし、これは、自己認知、自己受容、自己の相対化をする上でとても重要な過程です。
(3)自分の長所・短所を言語化します。これは、(2)で挙がった内容を客観的な言葉に置き換えていく作業です。
例えば「〇〇な長所は、同時に△△の短所となる」という具合に、自分を客観視しながら「なぜそのような長所・短所を持つに至ったか」を考えてみてください。
(4)過去の自分と向き合った結果を基に未来像を描きます。「こうなったらいいな」とワクワクできるか、それは本当に実現したいのかを何度も検討してください。ここで過去、現在、未来が一つのストーリーでつながります。
(5)未来に向けて行動を起こします。インターンシップや社会人訪問など、具体的な行動を始めることで夢に近づく実感が生まれ、自信にもつながります。