新しいITツール拒否!社内で「化石化」した40~50代の末路コロナ禍以降、リモートでの業務が増えたこともあり、これまで以上にITツールの習熟度がビジネスに影響しているが40代、50代の中には新しいITツール導入に拒否反応を示す人もいる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

ITツールに習熟するか否かで
数年後に大きな差が生まれる

「リスキリング」がビジネス社会における時代のキーワードになり、DX関連をはじめとして学び直しの必要性が説かれるようになっています。

 そうした学習はもちろん重要ですが、40代、50代のビジネスパーソンの仕事ぶりを眺めていると、それ以前に取り組んでおいたほうがよいことがあります。それは日常的に使用するITツールの習熟です。

 ここでいうITツールとは、Excel、PowerPointなど基本的なビジネスソフトのほか、メール、SlackやChatworkといったコミュニケーションツール、自社で使用しているデータベースなどを想定しています。

 職種にもよりますが、総じて40代、50代のビジネスパーソンはITツールを使いこなせていない人もおり、最低限のレベルでとどまっている人も見受けられます。

 さすがにキータッチができない、あるいは人差し指一本だけでキーボードを打つ人はもはやいないと思いますが、ショートカットを覚えれば作業時間が早くなるのに面倒くさいから覚えない、という人は少なくないでしょう。

 多少の手間はかかってもITツールの使い方をマスターしさえすれば、効率化できることはいろいろあります。効率化できれば、同じ時間の中で処理できる仕事量が増えます。ちりも積もれば山となるで、その時点では小さな差でも時間が経過するにつれ、ツールを使いこなしている人とそうでない人では大きな差が生まれます。

 特にコロナ禍以降、リモートでの業務が増えたこともあり、実は、これまで以上にその差がビジネスに影響しているのです。具体的にどの程度影響しているのか、お話ししていきましょう。