食習慣のチェックポイント

(1)早食いの傾向がある

 食事が10分ほどで終わってしまう、食べていてもよく噛まずにすぐ飲み込む、一口で食べる量が多い。そんな方は早食いの傾向があります。早食いは食べ過ぎにつながり、肥満を招きます。よく噛んでゆっくり食べる習慣をつけることが大切です。ゆっくりよく噛んで食べると、少量でも満腹のサインが脳に伝わりやすく、食べ過ぎを防止できます。口に入れる食べ物の量を少量にし、少しずつ食べる方法もおすすめです。

(2)野菜をほとんど食べない

 外食で単品メニューを頼むことが多い、ラーメン+炒飯など炭水化物の重ね食べをする、食べたいものだけを食べている。そんな方は、野菜不足の傾向があります。低エネルギーでビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれている野菜は、肥満予防には欠かせない食材です。

 外食が多い場合は、オーダーするときの意識を変えていきましょう。パスタやカレーライス、ラーメン、丼ものなどの単品メニューをオーダーする場合は、野菜が取れる小鉢や汁物をプラスしたり、主食、主菜、副菜のそろった定食メニューを選んだりしてみてください。また、野菜を最初に食べることで、満腹感が得られ食べ過ぎ防止につながったり、血糖値の上昇を抑えたりしてくれるので、肥満防止に役立ちます。

(3)夜遅く食事をすることが多い

 夜遅く食事をしてすぐに寝てしまう、お酒を飲みながらダラダラと食べてしまう。そんな方は、エネルギーオーバーや肥満につながりやすい食習慣といえます。就寝2~3時間前までには食事を済ませるのが理想ですが、難しい方は、夕方頃におにぎりやパンなどの主食中心に軽く食べ、夜遅い時間の食事は、ビタミン、ミネラルの取れる野菜や、タンパク質が取れる豆腐、卵、魚、肉などを煮込んだり、お鍋にしてなるべく消化のよい状態に調理して食べましょう。

 お酒の飲みすぎは、食欲を増進する働きもあるため、量を決めて飲みましょう。またダラダラと食べる習慣のある方は、常にインスリンが分泌され膵臓の働きが低下し、血糖値が高い状態が続きます。食べる量や、時間を決めて食べるようにしましょう。