書影『中学受験は算数で受かる』(すばる舎)『中学受験は算数で受かる』(すばる舎)
州崎真弘 著

 塾の授業風景を見る機会があれば、是非こっそり教室の子どもたちを見てください。ほとんどの子がノートをとるのに夢中です。多くの子にとって「授業を受ける」=「ノートを書く」になっているのがよくわかります。場合によっては、クラスのほぼ全員の子が「ノートをとる」しかできていないこともあります。

 確かに、先生の話を聞きながらノートをとるのは、子どもにとってはかなり大変なことのはずです。だからこそ「予習」を続けていき、自分の頭で考えながら話を聞くクセをつけていきましょう。この積み重ねによって、授業の時間が単にノートを書くだけで終わらなくなります。

ノートに書くのは「知らなかったこと」や「板書にない話」!

 一言一句、板書を書き漏らさないというノートのとり方はやめましょう。むしろ、なるべく書くことをなくすようにするべきです。

 自分にとって必要な箇所、すなわちポイントや知らなかったことなどを書き写します。

 さらに、テキストや板書にはない、聞いていて必要だと思ったものをメモすることもとても大事です。先生の話をメモするときは、自分さえわかればいい字でOK。せっかくメモをとるのであれば、雑でもいいので書き漏らさないようにしてほしいです。これも慣れです。

 もちろん、答案用紙を読めない字で書くと点がもらえませんから、普段は他の人が読める字を意識して書くようにしましょう。