ライブコマースは個人でできる
テレビショッピング
「ライブコマース」という言葉を初めて聞く方や聞いたことはあるけどよくわからないという方も多いかもしれません。
ライブコマースをイメージで言うと、「スマホ1つでできるテレビショッピング」です。SNSのライブ配信やライブコマース専用サイト等で商品を紹介しながら販売までを行います。
テレビショッピングとの違いは、テレビショッピングはテレビという媒体の性質上、放送を通じて視聴者に一方的に販売する形式だということです。それに対してライブコマースは、商品を紹介している間に配信者から呼びかけて視聴者がコメントで答えたり、視聴者がコメントで質問して配信者がそれに答えたりとリアルタイムに双方向のコミュニケーションがとれます。ですので、テレビショッピングより、より実店舗での買い物に近くなります。
例えば、ファッション関係のライブコマースなら、視聴者からコメントで「試着してください」と言われたら実際に試着してみて、「こんなイメージになります」と画面を通して見せることができます。このリアルタイムに視聴者の要望に応えられるという点がテレビショッピングとの違いで、ライブコマースの強みでもあります。
そして、もう一つの大きな違いは購入時の手間です。テレビショッピングは「買いたいな」と思ったときに、記載されている電話番号に電話してオペレーターに注文する方法やQRコードやURL、指定された検索キーワードでインターネットのサイトを探し、そこにある申込みフォームから購入します。買いたいと思ってから実際に買うまでの間に、少し手間がかかるのです。
視聴者は、せっかく買いたい気持ちになったとしても、この「少しの手間」で買いたい気持ちが萎えてしまったり、買いたい気持ちに迷いが生じたりして、購入を諦めるケースも少なくありません。
その点、ライブコマースは見ている画面に決済ボタンがあるので、手間や時間をかけずにスムーズに買うことができます。視聴者の買いたい気持ちにブレーキをかけることなく、スムーズに買ってもらえる点もライブコマースの強みです。
ライブコマースはスマホさえあればどこでも商品やサービスを販売できます。リアルタイムに質問に答えて疑問を解決したり、物によってはその場で試して見せたりして、やり取りをして視聴者と一緒に盛り上がるのがポイントです。
フォロワーが多くても
ライブコマースで売れない理由
突然ですが、問題です。ライブコマースアプリを使って商品を販売するとき、SNSのフォロワー10万の人とフォロワー3000の人では、どちらが売れると思いますか?
SNSのフォロワーが多い人が「ファンが多い」ので売れるように感じますが、実際にはそうではありません。
「SNSのフォロワーが多いのに、ライブコマースで販売しても全然売れなかった」ということはよくあります。実際にSNSのフォロワーが10万人いる知人がライブコマースを行って、全然売れなかったケースがありました。
その逆で、私が「この人は、ライブコマースで相当売っているな」と思う人が、Instagramのフォロワーが1000~3000人だったりします。フォロワー数がそんなに多くない人が、Instagramで集客して、ライブコマースアプリやサイトで売れているのです。このように、ライブコマースで商品を購入してくれるフォロワーはただフォローしているだけではなく、濃いファンということです。
ライブコマースとSNSの
フォロワーは価値観が違う
あなたは、「Instagramを開いて商品を買おう!」と思うことは、ありますか? ほとんどないですよね。同様に、SNSのフォロワーは、基本的に無料のものを見に来ています。そのため、無料のコンテンツが欲しいフォロワーが10万人いたところで、ライブコマースで買ってくれるフォロワーではありません。だから、売れないのです。
天野裕之著『最速で結果を出す「SNS動画マーケティング」実践講座』(日本実業出版社)
それに比べてライブコマース専用サイトに来る人は、「何かいいものがあったら買おう!」と思って見に来ています。たとえて言うなら、Amazonを見に来ている感じのイメージです。買うつもりで見に来ているので、買ってくれるのです。
このように、ライブコマース専用サイトに来る人とSNSのフォロワーでは、価値観が違います。
もしも、あなたが「ライブコマースで販売したい!」と考えるなら、Instagramを始めとするSNSのフォロワーの集め方を、従来の「無料のコンテンツを投稿して自分を知ってもらう」ことから「買ってくれる人を集めるまたは育てる」というように変えなければなりません。ライブコマースを伸ばしていく一番のポイントは、「ライブコマースで買ってくれる人を増やす」ことです。







