決済システムは、SNS以外のホームページやECサイト、決済サービスなどを用意します。

 例えば、Facebookライブでリアルタイムに講座やセミナーを販売し、購入したい人に決済システムがあるショッピングサイトなどへと誘導するといった流れが、従来のライブコマースです。

2. 専用アプリやサイトを使ったライブコマース

 2つ目のライブコマースは、ライブコマース専用アプリやライブコマース専用サービスサイトを使った方法です。

 これらのアプリやサービスサイトには購入ボタン(決済システム)が実装されているので、実際にライブ配信を行っている画面に商品を出品し、その場で決済ボタンを使って購入してもらうことができます。

2種類のライブコマースの未来

 ライブコマースが先行している海外では、TikTokライブやインスタライブに決済ボタンのシステムが導入されているところもあります。海外の流れが日本にやってくると想定すると、近い未来、TikTokやInstagramでは、ライブに決済ボタンのシステムが導入されるだろうと考えています。また、今後はTikTokやInstagramだけではなく、決済ボタンが導入されるSNSが増えてくる可能性が高いです。

 従来のライブコマースでは、買いたい気持ちが生まれても、購入できるホームページやECサイトに飛んで迷いが出て、買うことをやめる人も少なくありません。この点は、従来のライブコマースのデメリットです。

 専用アプリやサイトを使ったライブコマースなら、ライブ配信中に商品を紹介し、その画面にある決済ボタンを押してその場で購入できるので、従来のライブコマースのようなデメリットはありません。決済手数料などの経費がかかったとしても、購入率が跳ね上がります。