新しい職業「気象データアナリスト」が引っ張りだこになり得る理由写真はイメージです Photo:PIXTA

気象データをうまく使えばビジネスに大きな利益をもたらす「ドル箱」になるかもしれない。今後引っ張りだこになり得る職種「気象データアナリスト」に仕事内容を取材した(5時から作家塾(R) 吉田由紀子)

「気象データ」を制するものは
ビジネスを制する?

 現在、あらゆるデータが収集され、さまざまな分野で活用されている。天気のデータもその一つだ。天気データは、うまく使えば、ビジネスに多大な利益をもたらす可能性を秘めている。

 そんな情勢を背景に、ある職業が誕生した。「気象データアナリスト」である。

 天気の専門家といえば、気象予報士が有名だ。難関の国家試験に合格した、文字通り気象予報のプロ。現在、資格を有するのは全国で1万1098人を数える。しかし、気象データを解析してビジネスに利活用できる人は多くないのが現状だ。

 気象庁では日々、膨大なデータが生み出されている。それを解析し、自在にハンドリングするには、気象に関する知識に加え、データサイエンスの高度な技術が必要となる。その作業を担うのが、気象データアナリストという新たな職業である。実は、この気象データアナリストは引っ張りだこになり得るのだ。