銀行・信金・信組 最後の審判 #予告Photo:Kirill Rudenko/gettyimages

日本銀行の金融緩和策修正に注目が集まる中、金利上昇期待から銀行株が買われている。長らく続いた超低金利時代が終われば、確かに金融機関の収益は改善する。その一方、地方銀行を中心に外国債券の含み損が膨らみ、利子補給されたゼロゼロ融資の“特需”も終わる。利益貢献の大きかった「仕組み債」が相次ぐトラブルで販売自粛を余儀なくされ、それに代わる新たな収益源も見いだせていない。逆回転リスクも顕在化し始めている。待ち受けるのは天国か地獄か――。全ての金融機関に今、「最後の審判」が下されようとしている。特集『銀行・信金・信組 最後の審判』は、2月13日(月)から26日(日)までの全16回にわたり、その実態を解き明かす。

#1 2月13日(月)配信
SBI「第4のメガバンク構想」の地銀連合が瓦解寸前!地銀界に襲来した“黒船”の功罪

銀行・信金・信組 最後の審判 #1Photo:Christoph Oberschneider/gettyimages,Firehorse/gettyimages,teoden/gettyimages

 インターネット金融大手のSBIホールディングスが打ち出した「第4のメガバンク構想」。2019年以降、地方銀行9行と資本業務提携を結ぶ「地銀連合」を結成したが、その構想自体が瓦解の危機にある。各行はSBIに資金運用を任せ、結果的に外国債券の含み損拡大で窮地に追い込まれている。

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#2 2月13日(月)配信
地銀100行「ゼロゼロ融資への利益依存度」ランキング!2位滋賀銀、1位は?

銀行・信金・信組 最後の審判 #2Photo:123RF

 コロナ禍に国が打ち出した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が今夏以降、本格化する。金融機関にとっては、“リスクフリー”の貸し出し収益が剥がれ落ちることを意味する。ダイヤモンド編集部は独自アンケートで、地方銀行のゼロゼロ融資残高を調査。返済本格化が地銀収益に与える影響を試算し、「実質的」本業利益ワーストランキングを作成した。

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#3 2月14日(火)配信
広島銀行が「ITベンダー乗り換え」で業界騒然!NTTデータとIBMの壮絶地銀争奪戦【地銀100行ベンダーリスト】

銀行・信金・信組 最後の審判 #3写真:西村尚己/アフロ

 預金や融資など、地方銀行の基本業務を支える「勘定系システム」。その開発・運用を担うNTTデータと日本IBMが、激しい「地銀争奪戦」を繰り広げている。地銀を囲い込む2社の戦略とは何か。地銀にとってはどちらの陣営に付くのが得なのか――。地銀とITベンダーの錯綜する思惑を解き明かす。

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#4 2月14日(火)
金融庁が激怒した「仕組み債」の販売額が多い金融機関ランキング【全15社】1000億円超えも2社

銀行・信金・信組 最後の審判 #4Photo:PIXTA

 金融庁が“鉄槌”を下した2022年夏までに、いわゆる「地銀系証券」はどれほどの仕組み債を売りさばいてきたのだろうか。4兆円を超える仕組み債市場のうち、3割を占めるとされる公募仕組み債の金融機関別ランキングを作成すると、販売額1000億円超えとみられる地銀系証券が2社あった。

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#5 2月15日(水)配信
アクセンチュアの牙城「金融コンサル」にデロイト侵攻、地銀巡る巨大ファームの攻防最前線

銀行・信金・信組 最後の審判 #5Photo:PIXTA

 課題あるところにコンサルティングのビジネスチャンスあり、だ。その意味で課題の多い金融業界はコンサル会社の金城湯池といえる。金融コンサルといえばアクセンチュアの牙城だが、デロイトトーマツやPwCら会計系コンサルも近年、地方銀行に対するコンサル業務に注力し始めた。金融業界のコンサル勢力図は塗り変わるのか。その攻防戦の最前線に迫る。

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#6 2月16日(木)配信
地銀100行「金利上昇による国債含み損リスク」ランキング!ワースト2位は第四北越銀、1位は?

銀行・信金・信組 最後の審判 #6Photo:123RF

 金利が上がれば、銀行の収益は増える――。だが地方銀行からは「金利が上がっても、向こう5年はむしろつらい」とのぼやきが漏れ聞こえる。なぜか。ダイヤモンド編集部は地銀対象の独自アンケート結果からその理由を探り、先行き懸念の一大要因である「日本国債の金利上昇リスク」を試算してランキングを作成した。含み損が拡大し、首が回らなくなる地銀はどこか。

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#7 2月16日(木)配信
東海東京と岡三証券が「金融庁激怒」でも仕組み債販売を続ける理由、抵抗するメガバンクも

銀行・信金・信組 最後の審判 #7Photo:PIXTA

 人口減少と地方経済の低迷で「本業の融資ではもうけられない」と嘆く地方銀行。証券会社との提携などで手っ取り早く利益を出せる仕組み債販売に精を出してきたが、そのパイプは使いづらくなった。とはいえ粘り強く販売を続ける銀行もあれば、ハイリスクな保険商品の販売にまい進する動きもある。

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#8 2月17日(金)配信
全国254信用金庫・独自「格付け」ランキング!2位は大阪商工信金、1位は?

銀行・信金・信組 最後の審判 #8Photo:PIXTA

 日本列島に点在する254の信用金庫について、ダイヤモンド編集部が収益性や地域密着度などの指標で独自「格付け」ランキングを作成。北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の各ブロックで集計したところ、関東1位の西武信用金庫が全国1位に輝いた。全国2位は近畿のトップ信金。その最新ランキングの詳細を公開する。

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#9 2月17日(金)配信
地銀が「脱・日本M&Aセンター」を模索、M&A仲介の丸投げをやめて貴重な収益源にできるか

銀行・信金・信組 最後の審判 #9Photo by Yasuo Katatae

 融資先などのM&A(企業の合併・買収)を仲介して手数料を稼ぐビジネスは、収益力が細る地方銀行にとって数少ない有望な新事業だ。これまではM&A仲介最大手の日本M&Aセンターに丸投げするモデルが多かったが、自前で仲介業を手掛ける地銀も現れ始めている。「脱」日本M&Aセンターの成否を占う。

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#10 2月18日(土)配信
全国139信用組合・独自「格付け」ランキング!2位は大阪の大同信組、1位は?

銀行・信金・信組 最後の審判 #10Photo:PIXTA

 日本列島に点在する139の信用組合について、ダイヤモンド編集部が収益性や地域密着度などの指標で独自「格付け」ランキングを作成した。1位に輝いたのは、「地域完全密着」を掲げる広島市信用組合だった。最新ランキングの詳細を公開する。

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#11 2月19日(日)配信
地銀投資に特化した異色ファンド、ありあけキャピタル代表が明かす「銀行投資の必勝法」

銀行・信金・信組 最後の審判 #11Photo:123RF

 地方銀行への投資に特化したありあけキャピタルの動向に業界の注目が集まっている。代表は米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループで金融セクターのアナリストを長年務めた田中克典氏。異色の地銀投資に勝ち筋はあるのか。田中氏の戦略に迫る。

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#12 2月21日(火)配信
「地銀再編」大予想!愛知、福岡、神奈川、長野の統合ラッシュに続く“目玉案件“は?

銀行・信金・信組 最後の審判 #12Photo:JIJI

 この1年強、地方銀行業界は統合ラッシュに沸いている。愛知銀行と中京銀行、ふくおかフィナンシャルグループと福岡中央銀行、横浜銀行と神奈川銀行……。これらの統合事例から読み解ける次の再編の“目玉案件”や、ここへきて地銀が合従連衡に必死にならざるを得ない理由を明らかにする。

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#13 2月23日(木)配信
「悪いことを悪いと言うのが金融庁の仕事」仕組み債問題に目を光らせる金融庁審議官が断言

銀行・信金・信組 最後の審判 #13Photo by Masato Kato

「金融処分庁」から「金融育成庁」への転換を掲げてきた金融庁。しかし地方銀行では、仕組み債の販売を巡り顧客からのクレームが増加。海外金利の上昇で外国債券の逆ざやも発生するなど、さまざまな問題が明るみに出ている。銀行関係者から「泣く子も黙る」と恐れられた金融庁検査局(2018年に廃止)から業務を移管され、金融機関のモニタリングを行う総合政策局モニタリング部門の屋敷利紀審議官に、各種モニタリングのポイントや今後の強化点について聞いた。

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#14 2月25日(土)配信
山口FG「CEO解任クーデター」後の一手は?広島、北九州の次に狙う銀行名が浮上

銀行・信金・信組 最後の審判 #14Photo by Takeshi Shigeishi

 2021年に最高経営責任者(CEO)だった吉村猛氏を解任した山口フィナンシャルグループ(FG)。新体制下の山口FGが今、再編を仕掛けるとの観測が浮上している。その銀行とはどこか。「クーデター」成就後の次の一手を読み解く。

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#15 2月28日(火)配信
西武信金の理事長が明かす、「2年で潰れる」窮地からNo.1信金に上り詰めた理由

銀行・信金・信組 最後の審判 #15Photo by Yoshihisa Wada

 ダイヤモンド編集部の信金ランキングで1位に輝いた西武信用金庫は2019年に不適切融資で業務改善命令を受け、さらにその30年前には「西武信金は2年でつぶれる」とささやかれた窮地があった。数々のピンチを打開し、いかにして全国ナンバーワン信金に上り詰めたのか。高橋一朗理事長に聞いた。

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#16 3月1日(水)配信
「融資一本、フィーは狙うな!」広島市信用組合の名物理事長が明かす、本業を伸ばす営業の極意

銀行・信金・信組 最後の審判 #16Photo by Satoru Okada

「地方経済の停滞」を嘆いている暇はない――。リスク商品は販売せず、トップ以下の徹底した営業活動で預金と融資額を拡大してきた広島市信用組合が、信組ランキング首位となった。多い日は1日10件、顧客を訪問するという山本明弘理事長に話を聞いた。

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Key Visual by Noriyo Shinoda

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