太陽の力が地球に生み出す絶景 オーロラ

地球の凄さに震えるスポット3選!星の神秘を感じる絶景に大迫力の自然現象…太陽風が強ければアイスランドのレイキャビクのような町中でもオーロラが見える

 夜空にまるで光が踊るようにうごめくオーロラ。太陽系惑星でオーロラが見られるのは地球以外では木星と土星だけ。惑星が地磁気と大気をもっていることがオーロラ発生の条件だからです。オーロラが見られる――それだけで地球がいかに貴重な星かがわかるのです。

 オーロラは、太陽から発せられる太陽風(電気を帯びた粒子)が、地磁気の極に吸い寄せられるよう加速し、大気中の酸素や窒素にぶつかって光を発する現象で、実は高度によって発光する色は赤色(高高度)、緑色(もっとも目撃しやすい高度)、紫色(比較的高度が低くあまり発光しない)の3種類なのです。

地球の凄さに震えるスポット3選!星の神秘を感じる絶景に大迫力の自然現象…南半球ニュージーランドで見られたオーロラ。低緯度オーロラなので赤っぽい

 また太陽風は地磁気極へ向かう途中でオーロラ発光することから、よく見られる場所は北半球、南半球とも南極や北極に比較的近いエリアとなり、一帯をオーロラベルトと呼んでいます。特に北半球のオーロラベルトはおもに陸上上空にあるため、暗い夜が長く続く冬季には観測しやすくなります。カナダ北部やアメリカのアラスカ州、北欧諸国が観測ポントになるのはそのためです。また日本ではあまり知られていませんが南半球のニュージーランド南島やオーストラリア最南部のタスマニアなどでも、太陽風が強いときにはオーロラ観察が可能です。その場合は低緯度地域で見るオーロラのため、赤色がより強く見えることになります。