何らかの懲罰がくだるのは
「当然である」
――鈴木宗男委員長は、ガーシー氏の件を、どう受け止めていますか。
国民から選ばれた国会議員は特別な地位を付与されている。併せて、当選した議員は国会が開会されると登院するという義務がある。民主主義は、ルール、規則を守って初めて成り立つ仕組みだ。
国会法124条では、
「議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため、又は正当な理由がなくて会議又は委員会に欠席したため、若しくは請暇(せいか)の期限を過ぎたため、議長が、特に招状を発し、その招状を受け取つた日から七日以内に、なお、故なく出席しない者は、議長が、これを懲罰委員会に付する」とある。
(ガーシー氏は)当選してから3回目の国会にもかかわらず出てこない。これはやはり由々しき事態だ。
――つまり、鈴木委員長の考えとしては、ガーシー氏が「おとがめなし」とはいかないということですか。
懲罰委員会に付託された以上、なにがしかの懲罰がくだるのは、当然である。問題があるから懲罰委員会に付託されているということだ。
物価が上がり国民が生活に困っているときに
何をしているのか
――「当選しても国会へ行かないと公約していた」と主張するガーシー氏が、当選後に登院しないことは、民意といえるのでしょうか。
国会には国会のルールがある。国民から選ばれた国会議員は、国会に登院する義務がある。そんな公約をしている時点で、国民の目線からズレている。
政治は国民の生活に直結している。ネット遊びの場ではない。(ガーシー氏は)去年は当選したけれども、次は当選できるかというと、こんな考えの人に、支持が集まるとは考えにくい。これだけ物価が上がって、皆さん生活に困っているときに、何をしているのかということだ。
国会議員は、議員歳費(給料)、期末手当、文書通信交通滞在費、議員秘書手当、政党交付金などで年間に約1億1000万円、国民の税金を受け取る。給料だけで約2000万円だ。国会に出ないで、ただ給料だけもらっていることが許されるのか。
ガーシー氏は、「(歳費は)年間で3000万ぐらいだけど、これを国民全員に返しても1円にもならない」という開き直ったことを言っているようだ。