「デート代は男性がおごって」炎上は、ジェンダー論争じゃなく日本が貧しくなったから写真はイメージです Photo:PIXTA

「デート代は男性がおごって」発言
単に貧しい若者が多いから炎上?

 冷静に考えれば、世の中は猫も杓子も「男女平等」だというのに、「デートの支払いだけは男」というのもおかしな話だ。

 セクシー女優・深田えいみさんが「デート代は男性におごって欲しい」とTwitterに投稿したことに「古い」「キモい」などと批判が殺到、謝罪に追い込まれた件のことだ。

 メディアや評論家によれば、ここまで深田さんが叩かれている背景には、今の日本で「ジェンダー平等」実現の必要性が唱えられていることがあるという。

 世界経済フォーラムが22年7月に公表した「The Global Gender Gap Report 2022」によれば、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国116位。これは先進国の中で最低レベルで、ASEAN諸国よりも下。愛国心あふれる日本人が何かと「下」に見る韓国や中国にも抜かれている。そんな汚名を挽回しようと、さまざまな分野の女性たちが「家事や育児に縛り付けるな」「それ、セクハラですよ」と声を上げはじめている。

 そんな中で女性が、「女の子は男に愛されるために必死に頑張っているんだから、おごってね」とゴリゴリの「性別役割分担」を唱えてしまったということで、男女問わず全方向から叩かれてしまったというわけだ。

 日本人が何かと「男女平等」のお手本にしたがる欧米諸国では、「デートはきっちり割り勘」というカルチャーが浸透してきている。レストランなどでは会計時にワチャワチャしないよう男性側が支払うというマナーはあるが、その他の交際費や同棲した際の生活費などパートナー同士で折半ということも珍しくなく、そもそも「男が女を養う」という発想がない国もあるようだ。

 さらに、お隣の中国、韓国をはじめタイやベトナムなども、これまではデート代は男が払って当然だったが、若い人を中心に「割り勘」という慣習も徐々に増えてきているという。

 では、「デート代は男性におごって欲しい」という発言がボロカスに叩かれる今の日本は、諸外国のような「ジェンダー平等」へ向かっているのだろうか。

 いろいろな考えがあるだろうが、個人的にはそう思えない。今回の炎上はそういう小難しい「意識」の問題ではなく、シンプルに日本の若者が貧しくなっているからではないかと考えている。