2. スイミング(水泳)|低負荷の有酸素運動おすすめ種目

 故障したランナーが治療のために水に飛び込む、これには理由があります。「スイミング(水泳)こそが関節に負担をかけず、心拍数を上げるために適した運動のひとつなのです」と、マッコール氏は説明しています。「水の浮力によって、関節への負担が軽減されるわけです」。

 では私たち一般の人は、どのようにスイミングを日常生活に組み込むか?これは個人の水中での運動能力によって異なります。

「理想は、30分ほどのスイミングをトレーニングに取り入れることです」と、マッコール氏は言います。

 アメリカ合衆国保健福祉省が推奨する『運動推奨の活動ガイドライン』には、毎週150時間ほどの中強度の身体活動を行うことが推奨されていますが、逆算すれば1日あたり約30分ほどということになるでしょう。

3. 筋力トレーニング|低負荷の有酸素運動おすすめ種目

「筋力トレーニングを行うことで、いわゆる伝統的な有酸素運動と同様に、心拍数を上げることができるというのは揺るぎないファクト(事実)です」とハルコフ氏。

「レップ数を増やしたり、休憩時間を減らしたり、スピードを調節したりすれば、エクササイズバンドを使用したレジスタンス運動(=筋に負荷をかけたトレーニング)をしながらでも低負荷の有酸素運動と同様の効果を得ることが可能です」と、ハルコフ氏は言います。

 筋力トレーニングのセット間の休憩時間を、例えば1分間から30秒に短縮したり、そこにサーキットトレーニングの概念を取り入れたりすることでその効果を実感できるはずです。

 ただし、パフォーマンスや安全性を損なわぬよう、十分な回復に努めることは重要です(例えば、高強度の複合運動をする場合には適したやり方とは言えませんのでご注意を)。