「内臓疲労」を解消すると、開脚前屈もできるようになる?

――真理恵さんの著書には、ワークと整食法をおこないダイエットに成功された方の体験談が掲載されていましたね。みなさん減量成功とともに、体が柔軟になったり、五十肩、背骨の湾曲なども改善されて驚きました。

真理恵:そうですね。とくに会食が多くメタボぎみだった男性(38歳)は印象に残っています。3ヵ月間「自力整体」のショートレッスンと整食法をおこなった結果、約6キロの減量に成功されました。さらに開脚前屈で床にペタンと体が着くほど柔らかくなったんです。

裕:「自力整体」の整食法をワークとセットでおこなうと、どんどん健康的な体型になっていきますよ。太りすぎの人も、やせすぎの人も、標準的な状態になっていきます。

 太りすぎの方のほとんどは、内臓疲労により腸が活発に動いていないんです。だから老廃物(汗、滞留便)が溜まって太るんですね。

 一方やせすぎの方は、胃腸の働きが弱くて栄養を吸収できないからやせてしまう。要するに両者は冷たくて、硬い体なんですよ。「気」と「血液」が滞った体です。

 まとめると、胃腸が疲れて老廃物がたまっている人が「整食法」をおこなうと、老廃物が排泄されやすくなる。すると関節は柔らかくなり、血行がよくなって健康になる。そういう好循環が生まれるんですね。

――裕先生は毎日整食法を実践されていらっしゃるそうですね。

裕:そうですね。私の場合22年前からほとんど毎日やっています。現在69歳ですが、それで十分調子がいいんですね。体型も変わりません。

――真理恵さんはいかがでしょうか。

真理恵:基本的には「整食法」を日常に取り入れていますし、そうすれば体調が整うことも感じています。

 しかし、たとえば旅行や会食のときはふつうに食べますし、朝お腹が空いていたら食べることもあります。かたくなに「整食法」を守りぬくことはしません。

 でもやはり食べ過ぎて胃腸が疲れると「あ、本調子ではないな」と感じるので、そんな日は「整食法」で体を元に戻していきます。

「整食法」をふだんの生活や人づきあいにムリなく取り入れながら、続けやすいマイルールを探していくことが大切だと感じています。

 みなさんもぜひ「整食法」を試してみてください。快適さを実感できますよ。

【次回に続く】

『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています。(★一部動画でもご視聴いただけます)