朝食にまつわるQ&A
朝食を食べたほうがいいと言われても、食べられない、食べないほうが調子がいい、という方もいると思います。最後に、栄養学的に見た「朝食の食べ方」について、Q&A方式で解説します。
Q:朝はお腹が空いていないので、食べる気になりません。
A:遅い時間の夕食や、夕食をたくさん食べ過ぎてしまうと、朝は、食欲がわかないことがあります。これを踏まえて、夕食を軽く済ませたり、なるべく早い時間に夕食を取り、夕食から次の日の朝食までの時間を12時間空けたりすると食欲がわきやすくなります。
また、朝起きて、ストレッチなど軽く体を動かすと食欲がわいてきます。まずは、スープやヨーグルト、バナナ、スムージーでもよいので、何か口にすることから始めてみましょう。
Q:朝食の代わりにサプリメントを取っています。これで体内時計はリセットされますか?
A:体内時計は、血糖値が上がることでリセットされますが、サプリメントでは、十分に血糖値を上げることができません。糖質と食物繊維を含む主食を取ることがおすすめです。
Q:朝食を取りだしたら、体重が増えたのですが……。
A:.今まで朝食を取っていなかった方が朝食を食べ始めると、体重が増える場合があります。これは、単に1日のエネルギー量が増えたためです。朝食を取るとともに、昼食、間食、夕食の量や質を見直す必要があります。朝食を取ることで、昼食や夕食のドカ食いや間食が減るケースもありますので、食べたものを記録し、1日のトータルでエネルギー量を調整していきましょう。
Q:夜勤の仕事の場合は、朝食はどの食事を指すことになりますか?
A:夜勤の場合でも、1日の最初の食事が朝食となります。つまり夜勤明け(仕事後)で食べた食事が夕食となり、就寝明け(仕事の前)に食べる食事が朝食となります。夜勤の仕事開始前の食事を基準に、朝食、昼食、夕食の時間を決めましょう。
Q:朝食で取らない方がよい食材はありますか?
A:朝は、脂質が吸収されやすく、スムーズに全身に運ばれるため、蓄積しにくいと言われています。食べ過ぎなければ問題ないのですが、気になる方は、脂っこい食べ物は控えましょう。パン食の場合は、主食に合わせるおかずが、ベーコンエッグやウィンナーなど脂質が多いメニューになりやすいため、テフロン加工のフライパンを使用する、ゆでる、蒸すなどの調理方法で油の使用を抑えましょう。サラダのドレッシングやマヨネーズも要注意です。かける量に注意したり、ポン酢しょうゆにオリーブオイルを混ぜたりするなど、手作りドレッシングを作り置きしておくのもよいでしょう。
今回は、時間栄養学から見た健康やダイエットにつながる朝食の食べ方をお伝えしました。次回は昼食編をお伝えしますので、お楽しみに。