自動車を購入する人々に、新しい現実がやってきた。電気自動車(EV)はもう必ずしも割高ではないのだ。自動車業界はこれまでと同じようにはいかないかもしれない。まだ、ただし書き付きではあるものの、結果として大きな変革が起きる可能性がある。最近の値下げで、一部のEVでは、購入し数年にわたって維持するコストはガソリン車とほぼ同等になっている。最大7500ドル(約102万円)の連邦税額控除を含め、EVを購入する際に利用可能な政府補助金もこれに一役買っている。しかしこうした補助がなくても、EVと従来型車の同クラスは費用的に等価になる場合がある。確かに、EVの多くはまだガソリン車よりも購入価格が高いというのも事実だ。だが、その差は縮まりつつある。EVは燃料費・維持費を大幅に節約できることから、一部のモデルでは購入から2~5年でその差を埋められるところまできている。またローンの支払いと燃料費を加味すると、EVを所有する毎月の費用はほとんどの場合、従来型車と同等かそれより安い。