道路の延長距離の第2位は茨城県(5万5708km)なのだ。茨城県は県域の大部分が関東平野にあり、東京のベッドタウンとして都市化も著しい。山岳部が少ないので、道路が建設しやすいということもあるのだろう。面積は6097km2で北海道の12分の1にも満たないが、道路の延長距離は北海道の61.4%以上にもなる。3位が愛知県、4位長野県、5位埼玉県の順である。

 反対に、延長距離が日本一短いのは沖縄県(8209km)で、鳥取県、香川県、福井県と続く。いずれの県も面積が狭い。ちなみに東京都の道路延長距離は2万4402km、大阪府は1万9804km。東京も大阪も道路密度は高いが、何といっても面積が狭い。なお、ここでいう道路には、林道や農道などは含まれていない。

道路の長さNo.1の都道府県はやっぱり北海道、2位は意外にも…

面積の広い北海道は
道路面積もトップ

 日本の道路の延長距離122.7万kmの道路面積は、一体どれくらいの広さがあるだろうか。皆目見当もつかないだろうが、道路を一か所に集めたとすると、その面積は7757km2と、神奈川県の3.2倍ほどになる。これを広いとみるか、それとも狭いとみるかは意見の分かれるところだが、日本の道路幅(幅員)は諸外国に比べ、著しく狭いことだけは確かなようである。ここでいう道路面積とは、法面を含んだ面積(道路敷)ではなく、車道、歩道、植樹帯、中央帯、路肩を加えた道路部の面積(道路部)とする。