【積極性を見極める質問例】
●当社では、もちろん指導はしますが、仕事のことを自ら学ぶ、積極的な人を求めています。あなたは、これまで仕事のことを、どんなふうに積極的に学んでいましたか。

●当社では、自分の仕事が落ち着いているときは、周囲の忙しい人の仕事を手伝う積極的な人を求めています。あなたは、これまで、どういった形で周囲の人の仕事を助けてきましたか。

●当社では、自らの会社の変えたほうがよいところは、指摘する積極性を求めています。あなたは、これまでに、自社がよくなるために「ここは変えたほうがいい」と言った経験がありますか。それはどういった内容でしたか。

【協調性を見極める質問例】
●当社では、協調性がある人を求めています。協調性のある人の特徴として「意見の違いがあっても相手の話が聞ける人」があります。あなたはこれまで、意見が違った場合、どういう気持ちで相手の話を聞くようにしていましたか。

●当社では、協調性がある人を求めています。協調性のある人の特徴として「情報共有ができる人」があります。あなたは、これまでどういった形で情報共有を行ってきましたか。

●当社では、協調性がある人を求めています。協調性のある人の特徴として「悪口を言わない」があります。あなたは、周りの人が悪口を言っているとき、どういった行動を取りますか。

「積極性」「協調性」を具体的な言葉にすると、ただ漠然と質問するときに比べて、具体的に「こういうことをしてきました」という回答を得られるはずです。

「仕事の能力が高いか」を見抜く
2つの質問

 我々のこれまでの経験から「仕事の能力が高い人」に共通しているのが、「過去の失敗を今に活かしている」「今の課題を未来志向で考えられる」の2つです。

 そこで、面接で応募者の、それらのスキルを見抜く質問が、次の2つです。

「過去の失敗を、どのように今に活かしてきましたか」
「わが社の課題解決を考えてもらえませんか」

「過去の失敗を、どのように今に活かしてきましたか」という質問にしっかり答えられる応募者は、「失敗の原因・内容」「失敗後の事後対応」「同じ失敗をしないためにどうすればよいか」をよくわかっています。

 また、この質問は、面接を受ける前に比較的「予想がつく質問」ですから、応募者の「物事に対する準備力」も見えます。

 仕事をしていれば、必ず失敗するときがあります。そのとき、「なぜ失敗したのか」を考えているか。次に活かそうとする考えがあるか。それらをこの質問から聞き出すことができます。

 また、失敗をどう乗り越えてきたか以前の話として、「失敗を覚えているか」も大事です。「それほど大きな失敗はありませんでした」といった回答が返ってきたら、御社が望む人材ではないでしょう。