文系学生の就職注目企業の傾向とは
新卒入社社員のクチコミも紹介
「文系学生が選ぶ、就職注目企業ランキング」のトップ3は、1位レバレジーズ、2位オープンハウス、3位アクセンチュアとなった。
文系学生が注目する企業には、どのような傾向があるのだろうか。
4位以下にはサイバーエージェント、キーエンス、リクルートやサントリーホールディングスなどが入っており、営業職種を有する企業がランキング上位になりやすい傾向が見られた。
「実際に自分がお客様に販売したもの物件を気に入っていただけた時はとても嬉しかったです。また、昇給や賞与にもしっかりと反映されるのでモチベーションを保ちやすいところがいいと思います」(営業、男性、オープンハウス)
オープンハウスの最大の強みは人海戦術だ。土地の仕入れや住宅販売などで足を使った営業活動を展開し、その結果が給料や昇進昇格にダイレクトに反映する。新卒総合職は2年目で平均年収648万円(最高年収1314万円)、5年目で平均年収953万円(最高年収2100万円)を目指せるという報酬制度が、人気が高い要因の一つになっている。
「インターネット広告マーケット1位である会社で一定規模のクライアントを相手に広告営業/運用をした経験は、実際に転職や独立をする際の市場価値もかなり高いと感じている」(広告営業、男性、サイバーエージェント)
サイバーエージェントでは、半年に一度、チーム全員で組織目標を決める「プロジェクトレポート」と呼ばれる施策を実施。他にも人材の適材適所やスキルアップなど人材育成の仕組みを整えており、かつて日本一モチベーションの高い組織という評価を受けたこともある。文系からエンジニアになる道も拓かれている。
アクセンチュア、野村総合研究所、アビームコンサルティングといった企業の経営課題の解決をサポートするコンサルティング企業も相変わらず人気が高い。不確実性が増すこの時代、「いざというときに備えて個人能力を高めておきたい」と考える学生が増えているからだろう。
文系学生に共通して見える傾向は、営業職を通じて着実に収入を増やすこと。加えて、実績を作りながら次のキャリアアップを狙っているということだ。
学生たちが興味を持つのは、必ずしも大企業・有名企業ばかりではない。注目される企業には理由がある。企業選びに迷っている学生は、こうした口コミも参考にするといいだろう。
(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)