また、組織で社会活動を行うためには、人間関係を明らかにして新メンバーに伝えておく必要があります。
マネジャーは誰で、その上のマネジャーは誰か。さらに詳しく組織体制を知るためには、どの文書を参照すればよいのか。マネジャー以外に相談できるメンターがいる場合はそのメンターや、同僚が誰かを新メンバーが把握しやすいようにしておきます。
新メンバーができるだけ多くのメンバーと、早い段階でコミュニケーションを取れるようにするための工夫もあるとよいでしょう。たとえば最初の2週間ほどは毎日違う人とランチを食べたり、チームランチに参加したりするように、あらかじめスケジュールを組んでしまうことで、多くの人と接点を持てるようにする方法もあります。
業務遂行上、必要な人の情報はもちろん、普段は接点のない別の部署でも、その会社や組織の特色を語ってくれるようなキーパーソンと話せるように促すのも良いかと思います。
目標達成までの進捗チェックが大切
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30-60-90日プランについて、もう少し詳しく見ていきましょう。このプランでは30日・60日・90日のそれぞれのタイミングで達成する目標を明示します。目標を達成していく中で、新メンバーがちょっとした達成感を得られるようにするとよいでしょう。
業務フローや必要なスキルを覚えながら、通常の社員が30日ぐらいでできることを、最初は90日かけてしっかり学べるような難易度と分量にしておいて、周りが伴走しながらしっかり完了してもらうというのが、1つのやり方としてお勧めです。
このプランを活用する際は、チェックポイントを定めてマネジャーと進捗を確認することが重要です。確認はかしこまった面談である必要はなく、カジュアルなミーティングで構いません。
受け入れ側の組織のメンバーは先述したとおり大変忙しいことが多く、新メンバーをついつい放置してしまいがち。これはマネジャーも同じです。そこで、決められたチェックポイントでの進捗確認が大切なのです。特にプラン実行中の最初の3カ月は、毎週、マネジャーと新メンバーが1対1の1on1ミーティングをしてもよいぐらいです。