「自分は一所懸命なのに人がついてこない」原因は、あなたのどこにあるのか？

「向上心」とは、現状に満足せず、より高いところを目指して努力を続けようとする気持ちのことです。また、向上心が強い人は、何事にも熱心に取り組み、労を惜しみません。

　ここでの悩みのように、「自分はこんなに頑張っているのに、人がついてこない」といった「向上心」がマイナスにあらわれていることも、自分にとっての大きなエネルギーにできるのです。

「向上心」がマイナスにあらわれると

　では、なぜ「自分はこんなに頑張っているのに、人がついてこない」のでしょうか。

　向上心の強い人は、仕事をする上で「少しでもいいものを！」「もっと多くの人に喜んでもらいたい！」と熱意をもって取り組みます。したがって、同じことをするのでも、ほかの人の5倍も10倍もエネルギーを注ぐことも珍しくありません。

　しかし、そういった自分への厳しさは、「他人への厳しさ」にもつながります。

　多くの人にとっての関心事は、「なるべく苦労したくない」「ラクにできればいい」といったこと。なぜそこまで熱心にやらなければならないのか、理解できない人もいるでしょう。

　結果として、向上心の強い人は、周囲にとって「理解できない」「近寄りがたい」存在となってしまうのです。

　ではどうすれば、向上心をプラスの出方にすることができるのでしょうか。

　マイナスからプラスへの変身のコツは、なぜそこまで自分が夢中になれるのかという「モチベーションの源泉」を伝えることです。

　先ほど説明した通り、周囲はあなたがなぜそこまで熱心に頑張れるのか、その理由がわからないから引いてしまうのです。

　そうならば、「もっと多くの人に喜んでもらいたい」「こういうコンテンツを作りたい」など、シンプルな表現で構わないので、あなたのモチベーションの源泉を周囲に伝えていくことです。

　熱意をもって取り組むことの楽しさに気づいてもらえれば、相手の心も動くはず。結果として、自分だけでなく周囲も取り込んで、チーム全体のモチベーションを高めていくことができるのです。