牛丼独り勝ちのすき家が「ネズミ事件」で窮地!吉野家・松屋と徹底比較、過去の不祥事で受けた業績へのダメージは?Photo:DIAMOND

牛丼のすき家でネズミやゴキブリの混入事件が起きたが、過去の不祥事は業績に影響を及ぼしたのだろうか? 前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「【月次版】業界天気図」。今回は、2025年2月度の牛丼チェーン編だ。

すき家でネズミ混入事件が発生!

 牛丼チェーンの主要3社が発表した2025年2月度の月次業績データは、以下の結果となった(HDはホールディングスの略)。

◯松屋(松屋フーズHD)の既存店売上高
2月度:前年同月比112.3%(12.3%増)

◯吉野家(吉野家HD)の既存店売上高
2月度:同109.7%(9.7%増)

◯すき家(ゼンショーHD)の既存店売上高
2月度:同114.8%(14.8%増)

 松屋とすき家は2桁の増収、吉野家は9.7%増と一歩及ばなかったが、3社とも好調に見える。

 しかし、実は松屋・吉野家・すき家の間には、この数字だけでは見えてこない「格差」がある。各社の月次データを約5年半分、時系列で確認すると「圧倒的な勝ち組1社」があることも判明した。それはどこだろうか?当ててみてほしい。

 また、すき家では1月、鳥取県の店舗で味噌汁にネズミの死骸が混入していたほか、3月28日には東京都の店舗でゴキブリの一部が混入していたことが発覚。同社は衛生管理を見直すため、全国の約1970店舗を3月31日午前9時から4月4日午前9時まで一時閉店することを決めた(ショッピングセンターなどにある一部店舗を除く)。

 異物混入に嫌気した客足の減少や閉店による営業収入の減少は、3月、4月度の月次業績に影響を及ぼしそうだ。しかし、すき家はこれまでも不祥事を起こしている。振り返ると、従業員がひとりで調理や接客、清掃など全て行なう“ワンオペ体制”がずっと問題視されてきた。22年1月には、愛知県の店舗で従業員がワンオペ中に倒れ、3時間以上放置されたまま亡くなった悲劇が起きている。

 こうした不祥事は、業績に影響を及ぼしていないのだろうか? 時系列で追って確認してみよう。