上海郊外でも顧客を集められる
「チームJAPAN」の総合力とは

――確かに家賃は安いと思いますが、上海中心地から少し離れた宝山区では集客は大変ではないでしょうか?

 実際リーシング(賃貸契約)の商談をしていても、「本当に集客できるの?」と消極的な企業と、コンセプトが面白いと考えていただける企業の両極端に分かれます。

 もちろん南京路や古北・虹橋など消費者が自然に集まる中心部とは違い、流動客を呼び込める訳ではないため、目的客を呼ばなくてはなりませんが、少し中心部から離れていても「消費者が来たい」と思うような理由を作ることができれば集客はできるのです。実際、(近くに地下鉄駅もなく交通が不便な上海市郊外の)青浦区のアウトレットモールなどは、週末はかなり混み合っています。有名欧米ブランドを含めた割安の商品を売っているという特徴があるので、集客できているのです。「JAPAN TOWN」も、上海中心部では買うことができない魅力的なモノをいかに提供できるかが集客のポイントだと思っています。

 また、上海中心部など他地域のお客様と同じくらい重要なのが、地元の宝山区に住んでいるお客様です。宝山エリアだけでも人口が100万人おり、今なお増えているからです。「JAPAN TOWN」が位置する中環高速と外環高速の間のゾーンは、上海で今最も売れている価格帯のマンション(2万元/m2)がたくさんでき、上海の中心部で働く結婚した若い夫婦が新居を購入するなどベッドタウン化しています。その意味で、商品力と価格のバランスで、宝山区の地元の中国人消費者が受け入れられるものも提供していく必要があると考えています。

――「JAPAN TOWN」では、どのように集客しようと考えていますか?

 上海中心部の百貨店、ショッピングセンターにすでに出店しているテナントについては、差別化にならないため基本的には誘致しようとは思っていません。「JAPAN TOWN」は、個々のテナントの力ではなく、「チームJAPAN」の総合力で集客しようと考えています。

「Jセレクト」という売り場を作り、そこに中国初上陸の選びぬかれた日本ブランドの商品を並べて販売する予定です。日系中小企業は資金に制約があるので、1社だけで商品バリエーションや商品供給力を満たそうとしても限界があります。そこで、「Jセレクト」という日本ブランドを販売する売り場自体をブランド化して認知度を高めることで、「チームJAPAN」として売っていこうという戦略です。