「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」でビジネスパーソンから圧倒的な支持を受け、総合グランプリとビジネス実務部門賞のダブル受賞という快挙を成し遂げた『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書には、「これはヤバい、めちゃくちゃ面白い」「心の支えになる『お守り』みたいな本」「自分史上ナンバーワンのビジネス書になった」と絶賛の声が多く寄せられており、仕事で悩む同僚や部下にそっとこの本を渡す人が増えているという。
そこで受賞を記念し、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、読者から寄せられた質問に佐久間さんが答えた、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ「ずるい仕事術」を公開します。(構成/根本隼)
Q. 新社会人としての「心構え」を教えてください
質問者:20代男性
――4月から社会人になりました。新入社員だからこそ持っておくべき考え方や、社内の立ち回り方、うまい人間関係の作り方などを教えていただきたいです。
「無理なこと」を早く把握すると、メンタルが安定する
佐久間さんからの回答↓
自分が仕事をする上で「無理なこと」と「無理じゃないこと(耐えられること)」を測る尺度を、早めに見つけておくことがすごく大事です。
最初は「何でも頑張ります」という姿勢で仕事に臨まないといけないと思います。でも、「自分がストレスと感じることは何か」というのをちゃんと見抜いておかないと、いざ仕事の内容が本格化したときに、現実と折り合いがつけられずにしんどくなってしまうからです。
それは、周りの人にわざわざ口に出して教える必要はありません。自分の中で把握しておけば大丈夫です。
「すぐ心が折れる人」は、大きな夢を追い求めがち
佐久間さんからの回答(続き)↓
また、それとは別に、もしその会社に「将来成し遂げたい大きな夢」があるときも、それはあくまで「夢」としていったん横に置いておいた方がいいかもしれません。
大それた夢をいきなり追いかけても、現実とのギャップに苦しんでしまうからです。
なので新入社員はまず、自分が仕事の中でモチベーションを高く保てたり、成果が出せたりしそうな「現実的な中期的目標」を見つけるつもりで働くのが得策だと思います。
それが見つかれば、適度なプレッシャーを楽しみながら仕事が続けられるはずですよ。
(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)