「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」でビジネスパーソンから圧倒的な支持を受け、総合グランプリとビジネス実務部門賞のダブル受賞という快挙を成し遂げた『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書には、「これはヤバい、めちゃくちゃ面白い」「心の支えになる『お守り』みたいな本」「自分史上ナンバーワンのビジネス書になった」と絶賛の声が多く寄せられており、仕事で悩む同僚や部下にそっとこの本を渡す人が増えているという。
そこで受賞を記念し、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、読者から寄せられた質問に佐久間さんが答えた、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ「ずるい仕事術」を公開します。(構成/根本隼)

「子どもとの会話が弾まない親」に欠けている“たった1つのこと”

Q1. 反抗期の子どもへの接し方がわかりません

質問者:40代男性
――小学生の娘が反抗期で、まったく言うことを聞きません。うまくコミュニケーションを取る方法があれば教えていただきたいです。

子どもの「好きなこと」を知ると、会話がスムーズになる

佐久間さんからの回答↓
 お子さんにとって大事なことや喜ぶこと不安に思っていることが何なのかを知ろうとする姿勢が1番重要だと思います。特に、「子どもが好きなこと」を自分も好きになれると、一緒にそれを楽しめるようになります。

 僕の場合はまさにそれで、娘の好きなことを話題にして毎日おしゃべりしたり、一緒にライブに行ったりできる関係性が築けて、本当によかったと思っています。

 それと同時に、「子どもと接する機会=感性をフレッシュにするチャンス」でもあります。僕は、娘から最新のトレンドを教えてもらえて「ラッキー」といつも感じていました。

「反抗期」といっても、パーソナリティは1人ひとり全然違う。だから、自分の子どもが面白いと感じているものに対してリスペクトを持って、「その話をもっと聞きたい」と心から思えるように努力することが何よりも大事ですね。

Q2. 子どもに厳しく接すべきでしょうか?

質問者:30代女性
――2歳の母親です。子どもを強く怒れません。食事の行儀が悪いときなど、しつけのためにも怒るべきときは叱らなければと思いつつ、怒るのも疲れるので、「まあ今回はいいか」と見過ごしてしまうことも多いです。

 子どもには、ある程度厳しく接した方がよいのでしょうか。

「何がいけないのか」を冷静に説明しよう

佐久間さんからの回答↓
 僕はあんまり叱るタイプの親ではないので、子どもが悪いことをしたら、「何がいけないのか」をできるだけわかりやすく説明するようにしていました。

 つまり、「悪いことをしたら、こんなデメリットがあるよ」ということを伝えて、「じゃあやめよう」と子どもが自分で理解できるようにしていたということですね。

 一時期は、「悪いことをされると、お父さんは悲しいな」というように感情論で説得しようとしていました。でも、自分の感情で子どもの行動をコントロールしようとするのは、ちょっと違うような気がしたんです。

 叱らずに放置したり、むやみに怒ったりするよりも、理性的なコミュニケーションを取ることが大事な気がしますね。

(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)