連休で出かける予定はないけれど、自宅で過ごす時間はある…そんな人は、駅弁の容器を活用して楽しむのはどうだろう。例えば「峠の釜めし」の容器は、炊飯や煮込み料理、製パンにも最適だ。30個以上の釜めし容器を実際に再利用してきた筆者が、その使いこなし術を紹介する。「名物駅弁の再現で旅行気分を味わう方法」についても伝授する。(ライター 宮武和多哉)
使わないともったいない!「峠の釜めし」陶器活用法
JR信越本線・横川駅の駅弁「峠の釜めし」は、1958年(昭和33年)の発売以降、累計で約1億7000万食を販売した。その人気の秘訣は味だけでなく、独特な容器にもある。
この容器は、陶器の名産地として知られる栃木県益子町で生産されている。中身を食べ終わった後、すぐに捨ててしまうのは非常にもったいない。実は、1合の米を炊くための「土釜」として再利用できる。他にも、漬物入れや植木鉢といった用途がある。
「何かに使えるかも?」と、取っておいている人もいるだろう。しかし、結局使わずにキッチンの隅で眠っている、という人も多いのではないか。
家にたまたま峠の釜めし容器があって、連休でちょうど時間がある…そんな人は、容器を使いこなしてみよう。炊飯だけでなく、他の料理や製パン、製菓など、意外と万能に使いこなせるのだ。30個以上の容器を実際に再利用してきた筆者が、その使いこなし術と、製造元の「荻野屋」から使用時の注意点やメンテナンス方法を聞いたので紹介したい。