20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

立正大学はどんな雰囲気?

 日東駒専クラス狙いだったけれど、結局たどり着いたのがここ、というパターンの人が多い。しかし、熊谷キャンパスでは「それはそれでしょうがない」と開き直って、「夏は近くの荒川で花火大会やうちわ祭りもあるし、寮の友達のところで朝まで話し込んだりして。なんか青春ぽくって楽しかったなぁ」という学生生活を満喫し、受験の疲れを洗い流して愛校心も育んだ学生が多い。

 大学祭は10~11月にそれぞれのキャンパスで開催され、品川キャンパスはコロナ前には1万5000人(公称)の来場者とそこそこの盛り上がり。品川キャンパスの学生は、少人数制の英語クラスなど友達がつくりやすい環境なので仲間内ではおおいに楽しんでいる、ちょっと内弁慶な気質。

 サークルは総勢220団体以上と盛ん。バイトは飲食やサービス業が多い。学内恋愛はそれなりで「付き合うと結婚までいくケースが多い」らしい。

和光大学はどんな雰囲気?

「変わった大学を期待して入り、がっかりした」という学生もちらほらいるが、大多数は「滑り止めでたまたま入った」パターンだ。ファッションや文化的な趣味を共通話題として、気軽に声をかけあう雰囲気は多少残っている。

 サークル数は40ほど。マニアックなサークルが多く、はまれば楽しい。「自学自習の精神で育成されているから、自分で物事を決める人が多いと思う」という学生も一部いるが、「自由業」や「クリエイター」になんとなく憧れて、そのままフリーターになっていく卒業生も一定数いる。

 大学側はそれなりに就職支援を行っている。ただ、学内で行われる合同説明会などの参加率はいまひとつ。無事内定まで辿り着ける人は、うまくキャリアセンターの個別面談を利用している人が多い。個性の強い教員が多いので、大学生活の充実度は、学生個人のやる気に大きく左右される。