職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術写真はイメージです Photo:PIXTA

どの職場にも、必ずといっていいほど「嫌な人」はいる。嫌味な上司、理屈っぽい反抗的な後輩、陰口をいう同僚――。弁護士の後藤千絵氏の著書『職場の嫌な人から自分を守る言葉の護身術』からの一部抜粋で、どんな職場にもいる、7つのタイプの「嫌な人」を紹介。最終回となる今回は、7つ目のタイプ「弱い者いじめが大好きなサディスト」への対処法をレクチャーする。

弱い者いじめを好む
サディスティックな性格

 前回は、「職場の嫌な人」7つのタイプのうちの6番目、とにかくマウントを取りたがる「嫉妬メラメラ」タイプへの対処法を紹介しました。今回、最後に紹介するのは、弱い者いじめが大好きな「サディスト」タイプです。

 誤解を恐れずに言えば、いわゆる「お局さま」や、中間管理職の「オジさん」に多いのが、このタイプ。立場の弱い派遣社員やアルバイトにきつい態度を取ったり、女性社員を年齢や容姿で露骨に差別することが特徴です。

 以前よりもセクハラやパワハラは少なくなりましたが、まだ完全になくなったわけではありません。元来のサディスティックな性格から、弱い者いじめを好む人もいるのです。安心はできません。

 派遣先の中間管理職から弱い者いじめを受けたDさんの例をご紹介しましょう。

 30代女性のDさんは派遣社員として、地方銀行の営業部の事務方の仕事をすることになりました。ほとんどが女性社員で、男性は課長と50代のEさんの2人だけ。じつは、このEさんが「弱い者いじめ」大好きの典型的なサディストタイプだったのです。