「TikTok売れ」を生み出す方法その2
自社アカウント運用
クリエイターとのコラボレーションは有効な選択肢ですが、つながり続ける、という点では課題もあります。なぜなら、クリエイターとのコラボは基本的には一過性のものであり、クリエイターが特定企業のPRだけをし続けることは、ありえないからです。
しかし自前のアカウントであれば、アカウントを通じて、ユーザーとつながり続けることが可能です。TikTokは著名人の投稿でなくても、面白ければバズるプラットフォームです。アイデア次第で、企業アカウントから投稿されたコンテンツも普通にバズります。「おすすめ視聴」は、誰が発信したかではなく、面白さが優先されます。企業アカウントだからバズらないということはありませんので、ご安心ください。
自前アカウントを運用するうえで課題となるのが「何を投稿するか」です。TikTokにはTikTokの流儀があるわけですが、“らしくない”=ギャップも、TikTokでバズりやすいキーワードのひとつです。
真面目なイメージの企業がエンタメ性の高い動画を投稿する。極端な例を出すなら、大企業の社長によるキレキレのダンス動画などはこの、「ギャップでバズる」に該当します。2020年に、タクシー会社「三和交通」のおじさん社員によるダンス動画がTikTokでバズり、さまざまなメディアで取り上げられましたが、それも「おじさんとダンス」というギャップが生み出した目新しさによるところが大きいと言えます。TikTokは一見、何でもありに見えて、そこにはポイントが存在します。企業アカウントの場合には、これまでの常識を飛び越えることも、ときには必要です。自社だけでなく、代理店などの他社の力も借りて、一緒にTikTokを攻略するくらいのマインドの方がうまくいくのではないでしょうか。