・信濃町キャンパス(医の2~6年次、看護医療の3年次)
JR信濃町駅から徒歩1分。東京のど真ん中で交通至便、しかし、学生専用の食堂もなければ、リラックススペースもほとんどない。大学病院の付属物として学生施設もあると表現したほうが適当だ。慶應義塾大学病院は全国から患者が集まる巨大医療施設である。
・芝共立キャンパス(薬1年次の週1回ほどと2~6年次)
2008年に共立薬科大学を統合して、薬学部が設置された。近くには、東京タワーのお膝元となる芝公園があり、芝大門や増上寺をはじめ、東京下町の歴史に縁深い建物とオフィスが混在。
最寄りの交通機関は地下鉄やJRなど多数あり、三田キャンパスからも徒歩20分程度と何かと便がよい。
・湘南藤沢キャンパス〈SFC〉(総合政策・環境情報の全学年、看護医療の1~2&4年次)
ここは慶應の中でも、極端な別世界。キャンパスは市街から遠く離れた自然の中にあり、「湘南」の名はつくものの、風に運ばれてくるのは潮の香りではなく、養豚場の臭いだ。
キャンパスには校門や塀がない。広い公園の中に校舎が建てられたというイメージ。学生たちは芝生や落ち葉の上を通って校舎を移動する。シンボルは、ガリバー池(通称、鴨池)。池のほとりでは青空授業が行われ、芝生の上でゴロゴロしながらおしゃべりする人も。各施設は無機質かつモダンな造り。
メディアセンターには、3Dプリンターや、本格的な音響・映像機器があり、自由に借りて使用可。キャンパスは24時間開放されていて、泊まり込んで課題を片付ける学生も少なくない。ベータヴィレッジという滞在型教育研究施設もあるほど。食堂はSUBWAYを含めて3つあるが、昼休みがないため、空きコマがあるときしか利用できない。その代わり、授業を受けながら飲食をすることが許可されている(コロナ期間は禁止に)。
総合政策学部、環境情報学部の校舎が立ち並んでいる場所から、徒歩10~15分のところにある看護医療学部の校舎はまるで避暑地のペンションのような佇まい。