ですが皆さん、ホウレンソウ(報・連・相)は「答えのあるゲーム」の始まりであると覚えておきましょう。

 僕の大好きな本『ビジネス・クリエーション!』のサブタイトルにはこうあります。

 [アイデアや技術から新しい製品・サービスを創る24ステップ]

 つまり、新規事業のようなどこからどう見ても「答えのないゲーム」の場合、思いつきのアイデアに飛びつかず、24ステップというセクシーなプロセスを愚直にやることこそが、セクシーなアイデアを生む唯一の手段という捉え方をしていただきたいのです。

 これが1つ目の戦い方になります。

「答えのないゲーム」の戦い方(2)
「答えがない」のだから、2つ以上の○○○

(2)「2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」=
 選択肢の比較感で、“より良い”ものを選ぶ

 これも本当に大事です。

 さきほどから“わざと”何度も書くことで、皆さんの記憶に、感覚にすり込ませようとしておりますが、「答えのないゲーム」なのだから「答えが出ました!」と言っても、それが正しいかどうかは一目で判断できません。

 それが、僕らがこれから人生を通して戦わなければならないゲームです。

 その都度判断して、前へ進まなければいけません。

 その時は当然、プロセスはセクシーにして、セクシーなプロセスから出てきた答えはセクシーという哲学を根底に置きつつ、次はこれを意識します。

「絶対的」な答えがないのだから、「相対的」に答えに近づいていくしかない。

 例えば、数年ぶりに親友とご飯に行くことになったとしましょう。

 世の中で一番大事な問いともいえる、「どこに食べにいくか?」を考える時も同じです。その時に「大好きすぎる恵比寿にある魚見茶寮だ!」と思いついたとしても、いかに魚見茶寮が最高のお店とはいえ「おー、まさに、ここだ!」とはなりません。

 当然セクシーなプロセスは大事ですから、「友人は何が好きだったかな?」とフェイスブックで過去ページを見て調べたり、「最近は何を食べているかな?」とインスタグラムを見てみたり、「どこに食べに行くか」という問いに答えるためのプロセスを徹底的に磨きこむ。

 その上で、「2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」=選択肢の比較感で“より良い”ものを選ぶのです。