2:うなずく

 うなずきながら相手の話を聞きます。このとき、形だけのうなずきにならないように注意しましょう。うなずくからには必ず理由を持つように心がけてみてください。「共感した」「興味を持った」「納得した」などなんでもOKです。

 言葉も行動もこの点では似ています。嬉しくてルンルンな気持ちになったからスキップをする。最高の達成感を味わったからガッツポーズをする。動きが起こるからには必ずその理由があるという原則を忘れないようにしましょう。

 うなずくと1の“見る”が自然にできるようになります。

 3:反応する

 会話の途中に声に出して反応していきましょう。「えー!」「そうなんですね」「へぇ」「ホントですか」「それから、それから?」などです。音楽のジャズで、さまざまな楽器がアドリブで呼応しあって、ハーモニーが生まれているのと同じです。反応して相手から言葉を引き出しましょう。ちなみに、複数人での会食が苦手な方は、ひたすら聞き手に回って反応していれば居心地の悪さが軽減します。

 この3つをきちんとできている人は、あまりいないように見受けられます。話している立場からすると、反応がある人には自然と目が向きます。それだけで「その他大勢の受講生」から一瞬で抜け出すことができますよ。オンラインでの会話は絶好の練習と思って、ぜひこの機会に意識してみましょう。

「聞く」は形から入ってもOK

 これまでの人生の中で面接などを受けたことがあると思います。

 面接官があなたの話にまったく反応せず、表情も変えずに、ただじーっと見つめてきたらどのような気持ちになりますか?

「うっ、話しづらい……」
「圧迫されているようで辛い……」
「早くこの場から立ち去りたい……」

 きっとこのように感じると思います。

 逆にその面接官があなたの話を「そうなんですね」「うん、うん」と目を見てあいづちを打って聞いてくれたらどうでしょう。話しやすいだけでなく、思った以上の力が発揮できる気がするのではないでしょうか。このように聞く姿勢は、話す相手に大きな影響を与えます。