諜報活動の脅威
「双子の悪魔」とは
国際的な主要会議においては諜報活動も活発に行われる。
各国VIPの関係者に対し、情報収集を主としたスパイによる諜報活動は当然であるが、サイバー攻撃の手法の一種である「Evil-Twin(双子の悪魔)」は過去にも日本で観測されている。
関係者が会食・宿泊するホテルのWi-Fiに偽装したアクセスポイントを用意し、そのWi-Fiに接続した関係者から個人情報や機密情報を窃取するといった手法である。
各国首脳やその関係者がホテルのWi-Fiに接続するようなミスは犯さないと考えるが、例えば警護・警備、関連企業の関係者が不用意にアクセスし、その動向の情報を窃取されるといったことは十分考えられる。
偽装されたアクセスポイントについては、筆者も実物を確認したことがあるが、恥ずかしながら、本物との違いに全く気が付かなった。
今回のサミット開催については、それぞれの立場から賛否両論の意見はあるだろう。
しかし、開催が目前に迫った今、どうか平穏かつ平和に行われ、誰一人被害を受けずに閉幕することを祈るばかりである。
現場で警戒警備に当たる警察は当然だが、我々社会も一体となって危険を早期に検知し、被害を未然に防がなければならない。読者の皆さんも、サミット期間中だけでもぜひ、意識してみてはいかがだろうか。