謝罪要求に固執した
前政権から転換した韓国外交

 尹錫悦大統領は1年間の国政を振り返り、「外交・安保ほど大きな変化が現れた分野はない」と強調した。

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 尹錫悦大統領はG7サミットで、韓国が自由・民主主義のG7諸国と価値観を共有する国であることを実証した。それは文在寅(ムン・ジェイン)外交からの大きな転換である。文在寅氏は人権弁護士でありながら、北朝鮮の人権問題には目をつむり、日本の統治時代の韓国人の被害にのみ執着してきた。

 しかし、尹錫悦大統領は日韓関係について「少し前までは想像できなかったことが今、韓日間で行われている」「自由民主主義の価値を共有する両国が交流・協力しながら信頼を築いていけば、韓日関係が最も良好だった時代を超え、新しい未来を開拓できる」と述べた。

 韓国政府による元徴用工問題の解決案発表以降の動きは、その可能性を予想させるものである。

(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)