タレント社外取の報酬トップは
アナウンサーの福島氏で5099万円!

 タレント社外取の中で2番目に報酬額が高かったのは、作家で、JTや日本取引所グループなど3社の社外取を務める幸田真音氏(72)で報酬額は5040万円だった。元バレーボール選手の三屋裕子氏(64)は、デンソーやENEOSホールディングスなど3社の社外取を兼務し、報酬額は3319万円。

 なお、三屋氏は現在、日本バスケットボール協会の会長と、日本オリンピック委員会(JOC)の副会長も務めている。JOC といえば、21年の東京大会を巡る汚職、談合事件が発覚したが、五輪運営の検証は進んでいない。こうした中で、三屋氏は数多くの役職を兼務しながら、その職責を果たしているのだろうか。

 元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(51)は、コーセーなど4社から推計3195万円の報酬を得ていた。

戸建て売りまくりのオープンハウスで
WBS元キャスター小谷氏が社外取

 トップ4入りはならなかったが、NHK「クローズアップ現代」で23年にわたりキャスターを務めた、国谷裕子氏(66)の報酬額は1900万円。社外取の任にあるのは、日本郵船1社である。

 テレビ東京の看板番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のキャスターを務めた小谷真生子氏(58)は、報酬額が1483万円。戸建て住宅を売って、売って、売りまくり、中期経営計画「行こうぜ1兆!2023」で売上高1兆円を掲げるオープンハウスグループの社外取である。

「いけいけドンドン」のイメージが強いオープンハウス。その社外取に小谷氏が就任していたことを知って、驚く人もいるだろう。保守本流の名門企業、日本郵船で社外取を務める国谷氏とは実に対照的だ。

 女優の酒井美紀氏(45)の報酬額は、1200万円。21年3月に不二家の社外取に就任した際は、多くのメディアがニュースとして取り上げたので、記憶に新しいだろう。

 なお、ダイヤモンド・オンラインの【全32人・前編】では、報酬額の高い16人のタレント社外取の全データを掲載している。ぜひ確認してみてほしい。

 また、残る16人については、後編の記事で紹介する。高橋尚子氏(50)や生稲晃子氏(55)、福原愛氏(34)が、どんな会社の社外取に就任していて、幾らもらっているのか。興味のある方は、併せてチェックしてほしい(『高橋尚子、生稲晃子、福原愛…タレント社外取の「報酬」大公開【全32人・後編】』参照)。

【報酬額リストの見方】
*「推計報酬額」は、有価証券報告書(2021年12月期~22年11月期)の役員区分ごとの報酬等の総額において、「社外取」として開示があれば、その金額を対象者の人数で割って算出。「社外取」の開示がなく、「社外役員」として開示があれば、その金額を対象者の人数で割って算出。報酬額は原則として百万円単位で、百万円未満は四捨五入して算出。推計報酬額は21年12月期~22年11月期の有報を基に算出しており、任期前や任期途中の退任で報酬を満額受け取っていない場合も推計上、報酬額に含める。「推計報酬額の合計」は、兼務している企業の推計報酬額を全て合計。HDはホールディングスの略。
完全版『 国谷裕子、小谷真生子、酒井美紀…タレント社外取の「報酬」大公開【全32人・前編】年俸5099万円の女子アナは? 』を読む