東京ディズニーランドのお城は「シンデレラ城」、またカリフォルニアやパリのディズニーランドのお城は「眠れる森の美女のお城」をモチーフにしていますが、このキャッスル・オブ・マジカル・ドリームはストーリーをひとつに特定することなく、白雪姫やモアナ、エルサ、ラプンツェルなど13の物語に登場するプリンセスや女王がモチーフとなったオリジナルのお城になっています。

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 そんなキャッスル・オブ・マジカル・ドリームがもっとも光輝くのが、ナイトタイム・スペクタキュラー「モーメンタス」です。3Dプロジェクションマッピングや噴水ショー、レーザー、花火を駆使した約20分間の壮大なショータイムで、20時~21時半頃(季節によって変動。毎晩行われるわけではないので注意)からスタート。

 鮮やかに七変化するプロジェクションマッピングや高々とあがる噴水&花火ももちろん感動的なのですが、見どころはなんと言ってもそのストーリー。誕生から最期の瞬間まで、「人生」をテーマにした全6章の章立ては感動の連続。40近いディズニー映画の名シーン、そして150ほどのキャラクターが登場し、スケールも壮大なものに仕上がっており、子供はもちろん大人もその世界観に吸い込まれて見入ってしまいます。

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 家族で鑑賞する方は冒頭の誕生や成長のシーン、カップルで見ている方はロマンスのシーンなど、人によって感動するシーンは違うかもしれません。ただその人の人生のステージによって必ず刺さるシーンがあり、自分も何年かあとに見たらまた見え方が変わっているかもしれない……そう感じさせる魅力がモーメンタスにはありました。

 一方で『ライオンキング』や『リメンバー・ミー』、『モアナと伝説の海』、『アラジン』など、世代を超えて愛される名曲たちが、フルオーケストラのメドレー形式で出し惜しみなく奏でられる展開に、会場の一体感が徐々に増していくのが感じられました。モーメンタスのために書き下ろされたオリジナルのテーマ曲も加わり、まるで音楽フェスティバルに参加しているかのような高揚感を覚えたのでした。

 スタート時間が遅いので事前に知らないと見ないで帰ってしまう方もいるかもしれませんが、香港ディズニーランドに行くならこのモーメンタス鑑賞を軸に計画を立てて欲しい、そう言いたくなるほどイチオシのナイトショーでした。ちなみにモーメンタスは特別観覧エリアがあり、プレミアムアクセスやビュッフェとのセットパッケージなどを購入することで、そちらに入場して鑑賞することも可能(詳しくは公式ホームページを参照)です。