【付録】19までの2ケタ×2ケタのかけ算の「種明かし」
インド式かんたんかけ算の「19までの2ケタ×2ケタのかけ算」を、数式を使って種明かししましょう。
ここでは、「12×15」をインド式かけ算ではなく、数式に置き換えてみます。
それぞれの2ケタの数を十の位と一の位にわけると、次のような数式になります。
(10+2)×(10+5)
この(10+2)×(10+5)という数式は、(x+y)×(m+n)=xm+xn+ym+ynという数学の「分配法則」を使うと、次のような数式になります。
10×10+10×5+2×10+2×5
つぎに、この数式をわかりやすくまとめると、次のような数式になります。
10×(10+5+2)+2×5
この数式の左側の赤字を見てみましょう。この10+5+2は、ステップ(1)の「一方の数に他方の数の一の位をたした」数になるわけです。
10+5+2=15+2=12+5
この式に10をかけるのですから、左に1ケタ繰り上がることになります。結果的に、ステップ(3)のように、「位をずらす」ことになるわけです。
10×(10+5+2) =10×(12+5) =10×17=170
次に、先ほどの数式10×(10+5+2)+2×5の右側の赤字を見てみましょう。この2×5は、ステップ(2)の「2つの数の一の位どうしをかけた」数になるわけです。
そして最後に、この2×5と先ほどの数式で計算した170をたし算すると、答えが出ます。
170+2×5=170+10=180
インド式かんたんかけ算の「19までの2ケタ×2ケタのかけ算」を、数式を使って種明かしすると、以上のようになります。
ドリル1の答え:
① ア 24 イ 48 ウ 288 ② ア 15 イ 06 ウ 156 ③ ア 23 イ 42 ウ 272 ④ ア 22 イ 32 ウ 252
① 156 ② 224 ③ 221 ④ 266 ⑤ 225 ⑥ 216
◆次回(8月5日公開予定)は、「74×76」のような、大きな数の2ケタかけ算を一瞬で解く方法をお教えします。