(2)すべて自力で解こうとする
解答解説は、自分で問題を解いて、答え合わせをする段階で初めて見るものであるとの感覚を持っている人、多いと思います。
もちろん、夏休みの宿題をサボっていて、9月になって解答を丸写しして、あたかも自力で解いて丸つけをしたかのように赤ペンで誤答を偽装する……。このような行為はたしかによくありません。
しかし、学校の課題で出されたから解かなければいけないが、自力で解いてもまったく歯がたたないとか、ずいぶん前に勉強した内容なので思いだせないけどとにかく問題に触れてみたいなどと思うときもあります。
そんなとき、自力で解くということにこだわりすぎて、60分なり90分なり時間を計って解き、全然正解できなかった……となれば、自信を失い時間もムダにしてしまいます。
特に多いのが、問題集や模試の過去問を学校で複数配布され、「やってこい」と言われた。仕方がないから、まだそんなにできないにもかかわらず、それを全部90分ずつかけて解いて、やはりできなかったというパターンです。
問題文に直面して、ひたすらわからなさに打ちひしがれていた90分はどこにいってしまったのでしょう。ときにはそのように問題の難易度をリアルに体感することも大事ですが、模試5回分の過去問すべてでそれをやって意味があるとは思えません。解答解説が配布されている、またはそれを所持しているならば、はじめから解答解説を読んでみてください。
解くときのアプローチがわかりますし、国語や英語であれば、覚えておくべき語句リストが載っている場合もあります。それらを見ながら、「ああ。こうやって解くのか……」と感覚をつかんでいけばいいのです。そして少し寝かせて問題文の内容を忘れた頃に、今度は自力で解いてみてください。