まず、読み方(発音)は第一優先で絶対に把握するようにしてください。英単語、古文単語、漢字、歴史用語など、読み方がすぐにわからないものは多々あります。読み方がわからずに意味を覚えようと思っても覚えられません。声を出してもいい空間で、発音してみましょう。ただし、単なる推測の読み方で発音せず、必ず調べてくださいね。
メリハリをつけるのが大切
次に、意味の部分です。この意味を覚える段階に入るとき、最初はその単語を書かなくてもいいです。前ページで「dictionary(辞書)」を書く価値ありと説明しましたが、人によっては、スペルも意味も眺めているだけで覚えてしまう人がいます。あなたがその一人かもしれません。
書かないと覚えられないという人もいますが、ひとまず意味は眺めながら覚えるようにしてください。一つの単語を3回ずつ書いているあいだに、5つの単語を眺めることができます。この作業を何度か繰り返して、どうしても覚えられないなと思った単語だけ書いてみればいいのです。
メリハリをつけるようにしましょう。書かないと覚えられないという思い込みから、「何度も書く」をすべての科目で実践している人を見かけることがあります。
「『いと』は『とても』」、「『いと』は『とても』」、「『いと』は『とても』」、「『をかし』は『趣がある』」、「『をかし』は『趣がある』」、「『をかし』は『趣がある』」……。
おそらくムダです。眺めているだけでも単語は反復学習していけば意味はある程度覚えられますから、スピードと量のほうをより意識して、日をあけずに反復してください。
クラスメイトの名前を、あなたはどうやって覚えたか、思い出してください。毎日会って、先生から朝出席をとられている姿を見ていくなかで覚えてしまいますよね。一方、もしも初対面で自己紹介をした間柄であっても、次に会うのが3カ月後であれば忘れてしまいます。
「眺める×スピード感×量×高頻度」を意識し、なかなか覚えられないものを書いて覚えてください。