大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 面接』より、面接の攻略法を紹介する。

【採用試験】TOEIC860点以上は「プロ意識が高い」と評価される。では、それ以下の点数は?Photo: Adobe Stock

見られているのは、英語力ではなく「プロ意識」

 もし、今の時点で、ES提出の締め切りに間に合うTOEICテストがあれば、
 真っ先に申し込もう。そして、その日まで全力で勉強に取り組む
ことをおすすめする。

 あるいは、すでに面接の直前で、どうすることもできない場合は、「なぜスコアがないのか」「これからどうするつもりなのか」を説明できるようにしておくこと。かなりの確率で面接官は聞いてくるはずだ。

 近年、学生のTOEICスコアが上がってきている。難関企業だと700点では通用しない。
 少子高齢化、中国・インドをはじめとするアジア市場の巨大化の中、企業は世界を向いている。
 国内マーケットも重要だが、世界を見ていない企業はほぼ皆無だ。

 上位総合商社、大手メーカー、電博などの内定者の多くはTOEIC860点以上だ。
 もはや英語力云々の話ではなく、時代を読めているかどうかである。その人の感度の高さや人生に対する真剣さが問われているのだ。

「入社時」の評価ですべてが決まる

 内定時および入社時のスペック・能力・資質で、その人の中長期的な活躍をイメージし、およそのキャリアパスを設定し、そのためにベストの配属をする。多くの場合、それが現実だ。

 最初に与えてしまった「印象」をひっくり返すことや、「設定されたキャリアパス」を変更させることは、多くの場合、容易ではない。
 数年後にハイスコアを獲得したとしても、入社時の「印象」や入社時の「配属先」と「設定されたキャリアパス」が覆ることは、まずないといっていいだろう。

 すなわち、入社時に英語スコアが低いと、転職しない限り、社内での挽回は難しいのだ。
 だからこそ、ぜひとも内定式までに、どんなに遅くとも入社までには「英語ができる人」になっておくべきなのだ。

 では実際に、TOEICのスコアが人事に与える印象をみていこう。