ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)とカバヤ食品(本社・岡山市北区、野津基弘社長)は7月25日から、日本石油輸送が所有する31ftスーパーURコンテナを活用した鉄道のラウンドマッチング輸送を開始した。ロッテの狭山工場(埼玉県狭山市)から岡山県内にある倉庫まで製品を鉄道輸送した復路で、カバヤ食品の製品を岡山工場(岡山市北区)から埼玉県内の倉庫まで輸送するスキーム。輸送するロッテ製品は「コアラのマーチ」で、カバヤ食品の製品は「タフグミ」。断熱性能に優れたスーパーURコンテナを使うことで、温度管理が求められる菓子類の鉄道輸送を実現しており、「2024年問題」の対応策としても注目されそうだ。(カーゴニュース編集部)
週2回転で「コアラのマーチ」など輸送
ロッテは2022年12月から、ロッテ製品の輸送業務を担う曙運輸、JR貨物、全国通運、日本石油輸送と共同で、31ftスーパーURコンテナを活用した埼玉~岡山間の鉄道輸送の検討を開始。今回、空回送となる復路の有効活用策として、カバヤ食品の物流子会社であるリンク&リンケージが元請けするカバヤ食品の岡山~埼玉間の輸送とマッチングを行い、7月25日からラウンド輸送を開始した。
輸送スキームは、ロッテ狭山工場から出荷した「コアラのマーチ」を新座貨物ターミナル駅から岡山ターミナル駅まで鉄道輸送し、岡山県内の倉庫に納品。復路では、カバヤ食品の岡山工場から出荷された「タフグミ」を岡山ターミナル駅から越谷ターミナル駅まで鉄道で運び、カバヤ食品の埼玉県内の倉庫に納める。
輸送では31ftスーパーURコンテナ2基をラウンド利用し、1週間に2回転(往復)する(ロッテ製品を積んだ「下り」は火・水曜日発、カバヤ製品を積んだ「上り」は水・木曜日発)。