NIKEがブランド価値「8年連続世界1位」の理由、アディダスとの決定的な違いは?写真はイメージです Photo:123RF

英ブランドファイナンスが発表したアパレル企業のブランド価値ランキングで米NIKEが8年連続1位となりました。一方で、同ランキングで今年順位が下がったのが、競合の独アディダスです。両ブランドには、どのような差があったのでしょうか?高いブランド価値に隠れたナイキの課題とともに、ひもときます。(グロービスAI経営教育研究所 マネジャー 松村真美子)

ナイキのブランド価値は
ルイ・ヴィトンやシャネルよりも高い

 世界最大級のブランド価値評価機関である英ブランドファイナンスが発表したアパレルブランドのランキング「ブランドファイナンス Apparel 50 2022」で、ナイキがルイ・ヴィトンやグッチ、シャネルといったラグジュアリーブランドを抑え8年連続でNo.1を獲得しました。

 ラグジュアリーブランドはコロナ禍中に落としていた価値を2022年に大きく回復しました。ブランド価値は軒並み2ケタ増加し、実際その勢いに押されたアディダスは昨年の4位から1つ順位を下げています。それにもかかわらずナイキはぶっちぎりで1位を維持。ナイキのブランド価値はなぜこんなにも高いのでしょうか?

NIKEがブランド価値「8年連続世界1位」の理由、アディダスとの決定的な違いは?「ブランドファイナンス Apparel 50 2022」を基に筆者作成
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