米電気自動車(EV)大手テスラは、競合他社よりも安価かつ迅速に充電ステーションを整備している。その結果、テスラは数百万ドル規模の連邦補助金を獲得して充電設備を建設し、そのコストも競合他社の約半額となっている。連邦政府の補助金は、国内の充電ネットワーク構築に向けた国家的取り組みの一環であり、テスラを充電市場における支配的勢力として確固たるものにするのにするかもしれない。誰も独占を期待しておらず、他の自動車メーカーのグループも充電設備の整備に10億ドルを投資する予定だが、テスラはすでに国内最大の充電ネットワークを運営しており、多くの新規参入企業より10年も先行している。米国の幹線道路に急速充電設備を整備し、「航続距離への不安」を克服することを目的とした総額約50億ドルの資金の第一弾は、一部の州で拠出され始めている。この資金は2021年の連邦インフラ法で承認されたもので、5年間にわたって拠出される。多くの州がさらに数十億ドルの支援を約束している。