仕事が早い人は段取り上手

 対して、仕事が早い人は仕事の段取りを組むのが非常に上手なのです。それは仕事の順番をつけるだけではありません。

 先ほどの仕事が遅い人のように、「作業してから違っていた」ということがなくなるように、取り掛かる前に必ずゴールを定めています。

 たとえば、仕事のできるお笑い芸人の場合だと「お客さんは誰なのか」「出番は何番目で前後は誰なのか」「どんなネタを自分たちに期待しているのか」などを仕事を受けた段階で明確にするのです。そうすると、後で違ったということはまず起きません。最短で結果を残すことができるでしょう。

 逆に段取りがうまくない芸人は、細かいことは気にせず「ネタ6分」とだけ認識をしているため、芸そのものは披露できるものの、精度は粗く、場合によってはリハーサルでやり直しということもあります。つまり、無駄な時間や作業が発生してしまうのです。

 これらは簡単なことのように思えますが、仕事に慣れてきたりするとつい忘れてしまうことでもあります。こういった準備の部分を怠ると後になって結局苦労するのは自分ですから、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。