頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人たちに話題となっているのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書 TOPPOINT大賞2023上半期ベスト10冊」に選抜された本だ。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書でもある。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
ES(エントリーシート)・履歴書対策5か条
第2章「バリューを出す習慣」では、「自分に価値をつける方法」を紹介した。
だが、自ら頑張りたいと思える仕事でないと、モチベーションを継続するのは難しいかもしれない。
本書の読者が少しでも希望するポジションを勝ち取れるよう、新卒や転職の採用面接で自分の価値を伝えるための10のコツを最後に紹介したい。
これは私が新卒時に意識していたもので、当時数社しか受けていないが、
内定を勝ち取ることができた。
また、アンカー・ジャパンの代表としてここ数年、毎年100人以上の採用面接をしているが、経営者の立場から見ても、この10か条を実践している人は
どんな業種であろうと採用試験を突破できる。
自分の価値を最大限伝える武器にしてほしい。
ES(エントリーシート)・履歴書対策5か条
1.自分のやりたいことを棚卸しする
具体的な企業名を挙げる前に、自分が今何をしたいか、数年後どうなっていたいかを考える。
あまり固めすぎなくていいので、それが達成できそうな業界や業種をまず絞る。
軸の優先度は人によって違うので、企業カルチャーなどから企業を選ぶのもよい。
2.気になる企業は徹底的に調べる
検討した企業のウェブサイトはもちろん、上場企業なら有価証券報告書などの投資家向け資料も読み込む。
そうすると面接の受け答えもうまくなるし、調べればわかる質問を回避できる。
また深く調べることで、志望企業と自分の興味のミスマッチを減らせる。
3.やみくもにESを出さない
自分の棚卸しと業界や企業をリサーチするだけでも結構な時間がかかる。
だからこそ大量にESを出すのではなく、受ける企業数を絞り込む。
ESをたくさん出すのは誰でもできるが、通過率を上げる努力は誰でもできるわけではない。
つまりこれがライバルとの差別化になる。
効率が上がるだけでなく、志望企業への挑戦に全力を注ぐことで、後悔のない企業選びができる。
4.自分のオリジナリティを伝える
「アルバイトリーダー」などみんな書きそうな記述は実は多くがムダである。
面接官は見飽きているので何の加点にもならない。
逆に、分野や規模は何でもいいので、多少難しいことを達成した実績や他の人にない経験があれば、それを書いたほうが困難に対して努力ができる人だと思ってもらいやすい。
また面接官も業務の合間に面接をしているので忙しい。
一から十まで詳細に記述すればいいわけではなく、必要十分な量になっているか常に考える。
5.誤字・脱字は絶対になくす
誤字・脱字があると簡単な仕事もできないと思われる。
たとえすぐれた実績があっても、これらのミスが複数あるとそれだけで落とされることすらある。
提出書類は提出前に徹底的に見直そう。
まずは当たり前のことを当たり前にやる。
簡単な仕事もできない人に、難しい仕事を依頼する人はいないだろう。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)