頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人たちに話題となっているのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書 TOPPOINT大賞2023上半期ベスト10冊」に選抜された本だ。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書でもある。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
面接対策5か条
前回は、
「面接を通過する10のコツ【その1】ES(エントリーシート)・履歴書対策5か条」
を紹介した。
今回は「面接対策5か条」を紹介する。
1「自信」を持って臨む
面接は、実は話す内容以上に、態度や雰囲気が重要である。
「こんな優秀な私を落とすなんてもったいないですよ!」ぐらいのマインドで行く。
自信がない雰囲気だとナヨナヨした印象で、いいことはまったくない。
(もちろん、偉そうな態度は取るべきではない)
どんなに倍率が高い企業でも、それは他の候補者にとっても同じなのだから。
2開始5分が勝負、目を見てハキハキ話す
第一印象が非常に大切であり、開始5分でほぼ合否は決まると思ってよい。
能力を聞く前に、この候補者が会社にフィットしそうかどうか、面接官は感覚的にわかる。
30分の面談なら、面接官にとって残り25分は、質問を深掘りすることでその感覚が正しいか答合せをする時間だ。
もちろん答合せの途中で印象が逆転することはある。
3面接官の話すスピードに合わせる
話の聞きやすさも内容以上に重要な場合がある。
特に役員などはせっかちな人が多いので、相手が早口で話してきたときは、こちらもいつもより早口で話したほうが心証はよくなりやすい。
逆もしかりである。
4先輩方の意見を踏まえる
面接官の中には「それって他社でもできるよね?」といじわるな質問をする人もいる。
実際、他社でも同じ場合もあるのだが、有用な対策はOB・OG訪問である。
その会社で働いている人の意見を踏まえ、志望理由ややりたいことを構成できると説得力が増し、質問自体が合理的でない場合でも、“それっぽい”回答を準備できる。
残念ながら面接官のレベルはまちまち。
しかし、それでも面接通過が目的なので、彼らの期待値が何か、それをどうすれば超えられそうか、頭の片隅に入れて臨もう。
5最後の「何か質問はありますか?」の質問は絶対にする
ここで質問しないと、それだけで興味がないと思われる。
前回の面接で業務内容などの理解が進んでいたとしても、面接官が変われば、追加で得られる情報は絶対にある。
たとえ同じ内容の質問でも、役職が違えば新しい回答を聞くことができるし、社風に関する質問をすれば、社員間で共通認識があるかどうかも確認できる。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)