「繋がり」を意識する

東大生のノートは、このマンガのとおり、「繋がり」を意識して作られている場合が多いです。

たとえば、東大生は世界史のノートをこのように作っています。

『世界恐慌』が発生
→自衛策として、世界各地で『ブロック経済』が成立
→イギリスでは『スターリング=ブロック』が成立
→『イギリス連邦』の結び付けを強くするため、『連邦経済会議』を実施

これは、それぞれの単語がどのような関連付けになっているのか、ストーリーで理解するノートです。

「→」で出来事同士を結び付けて、「Aという出来事が起こったからBということに繋がり、それがCを招いた」というように流れを追えるようにしています。

先ほどのマンガであった「ストーリー作り」と同じ要領で覚えているのです。

この流れを追う覚え方」こそが、東大生の記憶術の秘密なのだと思います。

最初はストーリーだけを覚える

東大生は膨大な量の暗記事項を覚えていますが、実は一回では覚えません。世界史や日本史などは特に、最初は細かい単語は忘れるつもりで、ストーリーだけを覚えます。

「世界恐慌って出来事が起こって、各地で経済に対する自衛策が採られたんだな」という流れだけを追って、『ブロック経済』『スターリング=ブロック』などの単語は、最初の段階ではあえて覚えないのです。

なぜなら、どうせ「流れ」さえ理解できていれば、あとから覚えられるからです。最初の一回は、忘れてもいいからとにかくストーリーの流れを叩き込むことを優先するのです。

ストーリーが頭に入っていれば、覚えやすく、そして忘れにくいというわけですね。みなさんもぜひ、この覚え方を参考にしてもらえればと思います。