誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
やりたくないことからの脱却
今日はストレスの減らし方についてお話しましょう。ポイントは、自分がやりたくないことをやめること。
多くの人が「でも、やめられないんだよね」と言って、やりたくないことを続けているような気がします。
しかし、本当にやめられないかどうか、一度検討したことがありますか?
「やめる」という選択
もしもアナタが社長だとして、経営が本当にイヤで辞めたいのなら、その経営をやめる選択も一つの道です。
経営を後継者に引き継いだっていいわけです。それが難しいと感じる場合でも、会社を処分することはできるし、他の会社で働くことや貯金で生活することも選択肢です。
なのに、なぜそれをやらないのでしょうか。考えたことがありますか?
変わることに対する“抵抗感”
もしかしたら、その会社をやりたいと思っている後継者がいて、その人が優秀でやる気満々なら、アナタがやりたくないことを引き受けてもらったほうが、みんな幸せになる可能性が高いですよね。
そして、アナタ自身もイヤなことをやめることで、他のやりたいことに専念できるようになるでしょう。
人間って、変化に対して抵抗感を持つことがあります。今の状況を変えることに対する抵抗が強くて、やめることができないと感じることがあるのです。
でも、その抵抗感を乗り越えて、少しずつやりたくないことを減らし、やりたいことに焦点を当てていくことが、ストレスを減らす最も効果的な方法なのかもしれません。
「やめられない」を見つめ直す
シンプルな例でいうと、いまの髪型に飽きたら、髪型を変えてイメチェンすることで気分も変わります。
少しの変化から始め、やりたくないことを減らし、やりたいことにシフトしていくことが、本当にストレスを減らす一番の近道です。
やめることができない理由を見つめ直すことで、人生の時間を有効に使い、より良い人生を築く手助けになるでしょう。「やめられない」というふうに考えず、小さな一歩から始めてみませんか?
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。