日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。「謝罪・言い訳のプロ」を自任する著者が導き出した極意とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300Photo: Adobe Stock

「謝罪」にまつわる古今東西の格言

 この記事を読んでいるような皆さんの中には、今現在も何かしらの問題を抱えている方も多いと思います。でも大丈夫。謝ればすべて解決します。

 筆者は言い訳と謝罪のプロを自認しております。そんな私が編み出した、謝罪にまつわる名言・格言を紹介します。

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「謝に構える」

 物事に対し偏った態度で対処せず、頭を低くし、殊勝な態度で臨むこと。

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「一謝入魂(いっしゃにゅうこん)」

 一つひとつの謝罪に全力を傾けること。

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「謝せば成る、謝さねば成らぬ何事も。成らぬは人の、謝さぬなりけり」

 謝れば必ず結果が出るという教え。

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「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の申し開きを知らんや」

 小人物には大人物の弁解や釈明がわからない、ということ。

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「鳴かぬなら、頭を下げようホトトギス」

 鳥類にすら頭を垂れるという覚悟を持つ武将を表現した句。

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「実れずとも頭を垂れる稲穂かな」

 学問や技能が深まらなくても、常に人に対して謙虚な姿勢でいることの例え。

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「弁解を尽くして天命を待つ」

 考えうるすべての弁解をしたら、あとは天の定めに任せる。その後は、人知の及ぶところではない。

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「土下座は神速を尊ぶ」

 土下座は一瞬のちゅうちょがその後の放免を左右するため、スピードこそ最も重要であるということ。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、加筆・再構成したものです)