米中首脳会談はどこに注目すべき?習近平が訪米前夜に抱く「3つの思惑」とはPhoto:Pool/gettyimages

中国外交部のプレスリリースから
垣間見える「3つの思惑」

「バイデン米大統領からの招待に応じる形で、習近平国家主席が11月14日~17日米サンフランシスコへ赴き、中米首脳会談を行う。同時に、第30回APEC(アジア太平洋経済協力会議)非公式首脳会合にも招待に応じる形で出席する」

 11月10日午後9時(北京時間)、中国外交部が華春瑩報道局長の名義でプレスリリースを発表した。

 11月11日~17日、米サンフランシスコでAPEC経済人リーダーズウイークが開催され、期間中には参加国首脳による非公式会合も予定されている。ただ、何といっても注目されるのは、メインイベントの隙間に入れ込まれる各国首脳間の会談、今回に関しては特に米中首脳会談である。

 9月に配信したコラムで扱ったように、習近平はインドのニューデリーで開催されたG20首脳会議を欠席した。2013年に国家主席就任後初めてのことである。仮に出席していれば、第三国における米中首脳による接触や会談の可能性はあったわけであるが、習近平はあえてそれを回避。今回、満を持して米国に乗り込む決断をしたということである。

 冒頭のプレスリリースの文面から、習近平の訪米を巡る中国政府としての思惑が垣間見られる。ここでは3点挙げる。