正解は 1と3
解説 「株は上がりはじめたら買って、下がりはじめたら売る」のが基本です。
①は、しばらく上がったり下がったりとグズグズしていた株価が、ようやく上がりはじめたので、買ってもいいタイミング。
②は、グズグズしていた株価が一気に下がり、底値をつけてから、やや上昇トレンドに転換。しかし、現在の株価が長期移動平均線(一定期間の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフ)の下に位置しているので、まだ買わないほうがいいイミングといえます。
底値を打つサイン
③は、右肩下がりで一見買ってはいけないタイミングのように思えるかもしれません。
しかし、直近の株価の動きをよくみると、大きな出来高(期間中に成立した売買数量の棒グラフ)をともなって、長期移動平均線を超えています。こうした値動きは底値を打ったと考えられるため、買ってもいいタイミングといえるでしょう。
ただし、一時的な上昇である可能性も否定できないため、注意は必要です。
出来高が少ない意味
④は、動きのなかった株価が一気に急上昇したあと、崩れています。
いったん上がり切ったところで「利益確定売り」が入っているので、その一時的な株価下落のタイミングを狙う「押し目買い」をしてもいいかもしれません。
しかし、長期移動平均線を現在の株価が割り込んでしまっているのに加えて、出来高も少ない。これは、投資家からあまり注目されていない状態といえます。
最高値の更新
よくあるケースですが、過去に一度急上昇した銘柄は、一度株価が落ちはじめると、よほどのことがない限り、過去につけた最高値を更新するのは難しいです。
逆に、大きな出来高をともなって最高値を更新し続けている銘柄は、そのあとも更新し続ける傾向があります。
ポイント 長期移動平均線を株価が割り込んでいるときは買わない
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。